2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500591
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高峰 修 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (10409493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊安 貴美江 大阪府立大学, 大総合教育研究機構, 准教授 (90161710)
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Keywords | スポーツ / 倫理 / 教育・環境整備プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、主に海外の先行事例を参考にしながら、日本のスポーツ環境における倫理環境をより良好な状態にするための情報を収集し整理して、さらにはそれらの情報に基づき教育・環境整備プログラムを作製することにある。平成22年度の課題は「諸外国の事例を中心にプログラム内容などについての情報収集と整理、現地調査実施」であった。調査対象国としては、当初から想定していたオーストラリアとカナダに加え韓国も対象国とした。 これら三力国における倫理についての取り組み内容について、主にインターネットで情報を収集し、分類、整理した。オーストラリアは高峰が、カナダは熊安が、韓国は両者が担当した。こうした情報を元に、平成23年度は日本における教育プログラムの作成を試みる予定である。 さらにこれら三力国については、平成22年2~3月にかけて現地における聞き取り調査を実施した。韓国は国家人権委員会と体育市民連帯代表者、カナダはスポーツ・カナダと市民活動家、オーストラリアはオーストラリア・スポーツ・コミッションとこのテーマを専門とする大学教員である。調査内容はプログラムが始まった経緯、プログラムの管理・運営方法、運営資金、プログラムの課題や将来性などについてであった。各国においてこうした問題に対する取り組みが始まった経緯や現在直面する課題は異なっており、三力国の聞き取り調査から得られる幅広い多様性のある事例の中には、日本における取り組みで参考にすべき要素が多々含まれていると考えられる。現在、聞き取り調査の内容をまとめており、事例研究論文として発表する予定である。
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