2011 Fiscal Year Annual Research Report
前十字靱帯不全膝の荷重スポーツ動作における運動解析
Project/Area Number |
22500596
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Research Institution | Osaka Health Science University |
Principal Investigator |
佐藤 睦美 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (40444533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柳 磨毅 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (20269848)
中村 憲正 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 招聘教授 (50273719)
前 達雄 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10569734)
菅本 一臣 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40294061)
冨田 哲也 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30283766)
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Keywords | スポーツバイオメカニクス / 前十字靭帯 / 動作解析 / 動態解析 |
Research Abstract |
脛骨大腿関節の不安定性が出現する前十字靱帯(ACL)不全膝、およびACL再建手術後の機能評価として、非荷重位での徒手的検査が行われているが、実際のスポーツ活動を想定した荷重下での評価は確立されていない。荷重下での膝動態の解析は体表マーカーやfluoroscopy、磁気センサーなどを用いて行われているが、その解析方法の精度に関してのエビデンスは十分に提供されていない。本研究の目的は(1)ACL不全膝の荷重下での運動時の関節のkinematicsをpoint cluster法と、数ミリ以内の測定精度を持つことが証明されている2D-3 Dregistration法の両者により解析、比較検討し、体表マーカー法であるpoint cluster法の精度を検証すること、(2)ジャンプや方向転換などのスポーツ動作における下肢関節のkinematicsをpoint cluster法と全身体表マーカーによる動作解析を用いて明らかにすることである。 前年度に測定環境と実験条件を確立し、当該年度は実際にデータを収集した。Fluoroscopyでは計測空間が限定されるため、point cluster法の精度検証については荷重位での姿勢変化を中心に課題を設定して実施した。 また、全身体表マーカーとpoint clusterを組み合わせた動作解析では、跳躍着地動作を取り上げ、跳躍方向の違い(前方、側方)や体幹の位置が下肢関節のkinematicsにどのような影響を及ぼすのかを検証するためのデータ収集を行った。 前十字靱帯不全膝を対象とした動作解析のみ例数をさらに追加する必要があるが、データ収集は当該年度でほぼ終了しており、次年度は結果を十分に比較検討し成果を公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は前十字靱帯不全膝症例を対象とした測定を実施予定であったが、動態解析についてのみ対象症例が集まらず、予定被験者数に達していない。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年までに測定したデータを基に多面的な解析を行い、成果発表にむけて準備を行う。 まとめた結果から、さらに研究を発展させるためにどのような計測や解析が必要なのかを明確にし、新たな研究計画を立案する。
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Research Products
(2 results)