2011 Fiscal Year Annual Research Report
バスケットボールゲームの流れに関する客観的評価指標の構築
Project/Area Number |
22500601
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
大場 渉 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (80369793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩川 満久 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (60263654)
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90531806)
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Keywords | コーチング / バスケットボール / ゲーム分析 |
Research Abstract |
本研究は,バスケットボールの公式試合を対象に,三次元画像解析手法によるゲームパフォーマンス分析を行い,集団戦術行動やパフォーマンスに関する分析・評価方法の開発とその評価システムの構築に関する研究であり,目的は下に挙げる2つである. (i)ボールの動きを中心とした時系列分析・周波数解析を行い,「時系列」に沿った新たなパラメータを開発し,その有効性を検証する. (ii)「空間」を客観的に評価するパラメータの信頼性を確認し,その有効性を検証する. 本研究で扱う内容はボールゲームのゲームパフォーマンス分析における大きな関心事の一つであり,最大のテーマであると言える.「時系列」と「空間」という,これまでにはあまり見られない分析手法を開発し,解析システムを構築していくところに本研究の意義や重要性が認められる. 平成23年度の研究実施計画では,(1)時系列分析モデルの構築,及びその信頼性と妥当性の検証,(2)時系列分析モデルの勢力分布モデルへの適用可能性を検証することにあった。そこで,選手及びボールの移動速度を時系列データとして捉え,自己相関,相互(交差)相関などの時系列分析,及び特定の周波数をノイズ処理した上で周波数解析を試みた.その結果,選手の位置情報を基にした攻守別のエリア面積と攻撃の成否については有意な相関関係が認められ,相関関係が成り立たない場面では攻撃は失敗していることが明らかとなり,これについては当初の目論見どおりであった.しかしながら,他のパラメータについては自己・相互相関ともにゲームの「流れ」を示す分析結果は得られなかった.これは,頻繁にゲームが中断している,ボールの動きを分析内に含めれていない,などが原因として推測される.
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Research Products
(4 results)