2012 Fiscal Year Annual Research Report
医療従事者の職場における活性・再生を目指したメンタルヘルス対策に関する検討
Project/Area Number |
22500648
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
豊増 功次 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 教授 (50172218)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 医療従事者 / 仕事ストレス / 余暇活動(リラックス) / 冷え症 / 自律神経機能検査 / コエンザイムQ10 / 血管年齢 |
Research Abstract |
1.仕事ストレスに対するストレスマネージメントとしての余暇活動に関する検討 研修医31名に就職後約3ヵ月目と1年後の2回、職業性ストレス簡易調査票(BJSQ)及び余暇活動を表すリカバリー経験尺度(REQ)のリラックス尺度及び独自の質問紙を用いた調査を行った。その結果、1年目から2年目にかけて余暇時間にリラックスできる人ほど、そうでない人に比べて仕事の量的負担は低下し、対人関係ストレスも軽減し、不安感も少なくなった。以上から余暇にリラックスするように努めることは仕事ストレスマネージメントに有効であると考えられた。 2.仕事ストレスによってもたらされる健康障害の予防・防止に関する検討 先行研究として、女子学生19名に冷えの程度を評価できる質問紙とGHQ28およびBMI、基礎代謝率、体脂肪率の測定、アルテットCによる自律神経機能検査、血液検査を行なった。サプリメントの介入効果についても検討した。その結果、対象の約7割は、中等度から高度の冷えを感じていた。冷えの程度はBMI、基礎代謝率、体脂肪率、自律神経機能と相関が見られ、低体重、低エネルギーのほか交感神経緊張の関与も示唆された。8週間のサプリメント摂取による冷え症の改善効果については明らかにすることができなかった。 3.仕事ストレスマネージメントとしての職場で実践できるストレス対策の有用性に関する検討 病院勤務の看護師19名に仕事ストレスの評価ができるBJSQ、労働意欲を表すUWES-Jの質問紙とアルテットCによる血管年齢の測定及び血中コルチゾルやアデイポネクチンなどを含めた血液検査を行なった。さらに抗酸化剤である還元型コエンザイムQ10を4週間摂取してもらい、摂取前後で比較した。その結果、100%指示通りに摂取した群(10名)では、そうでない群(9名)に比べ労働意欲が向上し、身体愁訴も軽減した。血管年齢も若くなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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