2010 Fiscal Year Annual Research Report
通所介護施設における認知症高齢者困難ケースへの介護とスタッフ職場研修に関する研究
Project/Area Number |
22500691
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
細谷 たき子 山形大学, 医学部, 教授 (80313740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 育子 山形大学, 医学部, 准教授 (20261703)
浅川 典子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (00310251)
叶谷 由佳 山形大学, 医学部, 教授 (80313253)
小林 淳子 山形大学, 医学部, 教授 (30250806)
森鍵 祐子 山形大学, 医学部, 助教 (20431596)
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Keywords | 認知症高齢者 / 介護困難 / 通所介護施設 / 介護スタッフ / 入浴介護 / 排泄介護 / 通所拒否 |
Research Abstract |
認知症対応型通所介護施設(通所施設)に通所する利用者の入浴、排泄、通所拒否等の介護困難を解決するための、介護プロセスを明らかにすることを目的として、4通所施設に勤務する介護スタッフ(スタッフ)に、グループインタビューを約1時間実施し、情報を収集した。事前に通所施設に検討対象の事例の概要についてメモ作成を依頼し、インタビュー時には研究者2名が各施設を訪問して、掲示された事例の、(1)介護国と汞状況、(2)介護を受容した状況の経験、また、(3)日常のケア提供にあたり大切に思うこと、心がけていることについて語ってもらった。研究者が司会し、参加スタッフは施設により、4名~10名で、合計27名であった。検討課題となった事例は、各施設3例~5例、合計14例であった。 参加者の了解を得てテープ録音したインタビュー内容の逐語記録を作成し、文章の意味に沿って事例毎に、(1)問題状況、(2)スタッフの考え、(3)スタッフの利用者への対応、(4)利用者の状況変化、のプロセスに分類した結果、次のことが明らかになった。 1.入浴拒否:生活歴から判断して、声掛けのタイミング、時間帯、環境が適しているかどうか、またスタッフの相性、信頼関係がどうか等が、利用者の状況改善に向けての鍵になる。 2.排泄問題:トイレの定時誘導に加え、利用者の落ち着かない状況時にもトイレ誘導し、さらにトイレ内において不安緩和のケアを実施することにより、利用者の排泄失敗回数を減少させることかでさていた。 3.通所拒否:馴染みの環境から移動することが利用者を不安にさせるので、安心させる工夫や通所に楽しみを見いだせる何かをみつけることで、通所拒否が解決されていた。 4.利用者の認知症受診の必要性、麻痺があること等の医療的なニーズを、ケアのプロセスでスタッフは認識しているが、医療的対応には進んでいない状況が認められた。
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Research Products
(2 results)