2012 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドローム予防・改善のための咀嚼教育効果の研究
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22500765
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
桑野 稔子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (20213647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 広子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (60438190)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メタボリックシンドローム / 内臓脂肪 / 咀嚼 / 介入試験 / 摂食抑制効果 |
Research Abstract |
本研究は、メタボリックシンドロームの予防と改善を目指し、内臓脂肪低減に有効な咀嚼を導入した栄養科学の基礎データを集積し、咀嚼によるヘルス・プロモーションを栄養教育に反映させることを目的とした。そのために、咀嚼を利用したヒト介入試験を行い、肥満抑制およびその治療における簡便かつ効果的な体重減少法を確立し、生活習慣病予防・治療のガイドラインの策定に貢献することをゴールとする。 平成23年度は、肥満傾向および肥満の成人期の対象者に対し、介入群と対照群の2群に分け、咀嚼を活用した介入試験(食前ガムチューイング)を3か月間継続実施した。栄養アセスメントは、介入前、介入後、介入終了1ヶ月後に実施した。測定項目は、身体計測、血圧測定、血液生化学検査、咀嚼能力判定試験、DHQLによる食物摂取状況調査、食・生活習慣、歯科関連状況についての質問票調査である。 平成24年度は、平成23年度の介入試験の3回(介入試験前後と介入終了1カ月後)のアセスメントの結果を①食前ガムチューイングの介入の有無による比較と②体型別(BMI<25群、BMI≧25群)食前ガムチューイングの介入の有無による比較について、統計解析ソフトSPSS 15.0J for Windowsにて詳細な分析を実施した。 その結果、食前ガムチューイングを3か月間実施することにより、介入群全体、BMI25未満の介入群において、対照群と比較し、食事のエネルギー摂取量の減少や身体状況、血液性状の改善が認められた。 本研究結果より、食前ガムチューイング介入は、摂食抑制効果を発揮する可能性が示唆され、生活習慣病の予防・改善効果として有用な肥満抑制法としての活用への基礎的データとなる結果が得られた。本研究結果は、咀嚼を利用したヒト介入試験の貴重な研究成果の一つであり、現在論文としてまとめ、投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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