2012 Fiscal Year Annual Research Report
亜鉛・ビタミンE,Cの複合摂取による血圧上昇及び血管肥厚抑制効果
Project/Area Number |
22500786
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
瀬口 春道 神戸女子大学, 健康福祉学部, 教授 (90030866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 伸公 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (10234569)
橋本 弘子 大阪成蹊短期大学, 総合生活学科, 講師 (80360262)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アンジオテンシンII / 血管内皮細胞 / 亜鉛 / ビタミンE / ビタミンC / eNOS / NADPHオキシターゼ / フローサイトメトリー |
Research Abstract |
抗酸化物質である亜鉛(Zn)とビタミンE、Cの相互作用が血管へのストレス軽減に関与するかを高血圧モデルラットの飼料にこれらの抗酸化物質を添加し、血圧、血管、angiotensin II (Ang II)などに及ぼす影響を検討するため6週齢のSD系雄ラットに内径0.245mmのシルバークリップを装着し腎血管性高血圧ラット(2K1C)を作成したうえで、AIN-93M飼料をコントロール食(C)とし、これに亜鉛 20mg/kgとビタミンE 100mg/kg、ビタミンC 200mg/kgを混合した3種混合食群を混合し6週間自由摂取させたところ、亜鉛とビタミンE・Cの3種混合食群では、対照群に比べ血圧の上昇がみられず、血管弛緩反応試験において血管内皮を介した血管拡張性の改善がみられた。また、血管組織を染色観察したところ、3種混合食群には中膜の肥厚の低下がみられた。これらの結果に基づいて、本年度は亜鉛、ビタミンE,Cによる効果が血管内皮細胞に与えた影響を検討するために、前年度に考案した抗酸化剤の効果を形態学的並びに定量的に評価するための正確で比較的簡便な方法を用いて、好中球の代わりに血管内皮細胞を用いてNADPHオキシターゼサブユニットによる経路による経路について活性酸素をH2DCFDAで標識することによって蛍光顕微鏡を用いて観察し、Flow cytometryにより定量的に測定することが可能になることを確認したうえで、血管内皮細胞にAngIIを作用させNADPHオキシターゼサブユニットによる経路、eNOSによる経路、Cu-Zn SODなどの細胞内抗酸化系に対する観察を行ったところである。亜鉛、ビタミンE,Cの効果については、現在も検討中であり、今のところ明確な結論を得るまでには至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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