2010 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患における脂肪酸交換表を用いた栄養教育効果の検討
Project/Area Number |
22500789
|
Research Institution | Chugoku Gakuen University |
Principal Investigator |
川上 祐子 中国学園大学, 現代生活学部, 教授 (20321200)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 愛子 中国学園大学, 現代生活学部, 助教 (70563617)
木野山 真紀 中国学園大学, 現代生活学部, 助教 (40521993)
北島 葉子 中国学園大学, 現代生活学部, 助教 (60351970)
|
Keywords | 脂肪酸 / 炎症性腸疾患 / 栄養食事指導 / 食事調査 / QOL / 自己効力感 |
Research Abstract |
本研究では脂肪酸交換表を作成し、その有効性を患者の血中脂肪酸を測定することにより検討予定である。その目的に沿って、本年度は指導にあたる管理栄養士が話し合い、その結果を基に脂肪酸交換表を作成した。そして、実際に患者さんに使用していただきその使いやすさおよび改善点についてアンケート調査を行った。 そのアンケート結果によると脂肪酸食品交換表は「参考になった」と使用者の79%が回答していた。しかし、「掲載食品の種類を増やして欲しい」「エネルギーの目安を示して欲しい」「外食および弁当など市販食品の目安を示して欲しい」と改善を求める意見がみられた。その意見を基に、担当者で協議して脂肪酸交換表の改定をおこなった。そして現在製本中である。 脂肪の摂取量のみではなく脂肪酸の種類を考慮した食事作りは困難であり継続が難しい状況である。しかし、改定した脂肪酸交換表を用いることにより。1日の食事摂取目標量を確認することができ、簡単に食事療法が継続できると考えられる。 現在は本年6月から実際に脂肪酸を用いた指導が実施され、血中脂肪酸の測定が出来るように準備を進めている。本研究内容は本学倫理委員会に諮り平成23年2月22日に承認を得ている。協力病院に説明をして承認され、協力体制も整っている。5月中に完成した脂肪酸交換表とプロトコールを持参して6月より脂肪酸交換表を用いての栄養食事指導を開始し、開始時の採血、食事調査、QOL調査、自己効力感調査の実施に向けて準備中である。
|