2011 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な未来のための教育における社会参加アプローチの有効性
Project/Area Number |
22500839
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
田中 邦明 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20227135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若菜 博 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90142778)
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Keywords | 持続可能な未来のための学習 / 環境問題 / 社会参加 / ESD |
Research Abstract |
目標2.サービス・ラーニングの理論と問題解決計画にもとづいて,学習者の「社会参加」を促すESDプログラムを設計・実践し,問題解決と持続性確立への貢献度から,開発プログラムの効果を評価する (担当者:田中邦明・若菜博) 4:問題解決活動に関与する学習者の社会参加の可能性と条件の検討 ・渡島大沼地域フォーラム2011および渡島大沼青年環境サミット2011のESDプログラム実施をとおして、社会参加アプローチが環境問題解決に有効であること、地域の青少年や広範な社会人の参加可能性が確認された。 5:地域環壌問題解決と持続性向上への貢献度についての評価指標・尺度の設定 ・大沼の水質環境問題の解決状況は、地元企業によって透明度などの水質観測が毎日なされており、持続性の向上は多様な組織・機関による大沼での新たな環境改善対策事業の発生や進展によって評価されている。 6:社会参加アプローチによるESDプログラムの試作と使用テキストの編纂 ・渡島大沼環境フォーラムの講演記録および渡島大沼青年環境サミットの事前学習資料として作成されたプレゼンテーションファイルのテキスト化が現在なされつつある。 7:試作した社会参加ESDプログラムの試行実践による貢献度の評価 ・渡島大沼地域フォーラム2011は参加者数50名、渡島大沼青年環境サミット2011は参加者数57名を数え、大沼の水質環境問題の解決につながる成果をあげた。とりわけ、本プログラムの実施によって渡島大沼が国際ラムサール条約の登録予定地となったことは大きな成果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.本プロジェクトで実施した青年環境サミット参加者の評価が良好であり、政策提言の成果が得られつつある。 2.本プロジェクトに着手以来、渡島大沼における新たな環境改善イベントや水質改善対策が現れた。 3.本プロジェクトに着手したことで、大沼国定公園が国際ラムサール条約登録予定地となる成果が現れた。
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Strategy for Future Research Activity |
H24年度はおもにESDプログラムの評価が中心となるが、事業の持続性確保のために以下の課題に取組む。 1.渡島大沼の国際ラムサール条約湿地登録を支援するための事業として本ESDプログラムを位置づける。 2.渡島大沼の富栄養化問題を解決するためのESDプログラムを普遍化するため、H23に作成したプレゼンテーションテキストを、湖沼の富栄養化問題解決のためのテキストブックとして編纂する。 3.渡島大沼の富栄養化問題の解決動向が海外からも閲覧できるように、英語版データベースを含む更新可能なホームページの開設に取組む。
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Research Products
(4 results)