2011 Fiscal Year Annual Research Report
理工系学生に対する大学から産業界への接続教育に関する研究
Project/Area Number |
22500851
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
赤羽 正雄 信州大学, 国際交流センター, 教授 (40467197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 友則 信州大学, 国際交流センター, 准教授 (10313868)
三代沢 正 諏訪東京理科大学, 経営情報学部, 講師 (00585953)
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Keywords | 社会人基礎力 / 理工系博士人材のキャリアパス / キャリアパスの多様化 / 博士課程修了者の就職 / 大学から産業界への接続教育 |
Research Abstract |
1.本研究目的とは別の目的をもって行われ公表されている大規模な調査報告書のデータから、修士課程修了者と博士課程修了者に対しての企業の求人格差(修士課程修了者は多く採用したい、博士課程修了者は敬遠したい・・)を生じさせている根本的な要因を抽出するという観点で、データの切り出しを継続して行い、抽出項目の大まかな類別と体系化を行った。 2.文部科学省「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業」(H21年が最終年度)採択機関への事業終了以降の博士課程学生・ボスドクへのキャリアパス多様化支援の実態、課題等の前年度のヒアリング結果を補足するため、経営学の専門家および企業経験のある大学教員(他大学の接続教育調査のため)から大学卒業者、大学院修了者が具備すべき能力に関してのヒアリングを行った。 3.現在本学において実施中の科学技術振興調整費:若手研究者養成システム改革「イノベーション創出若手研究人材育成」プログラムに参加する博士課程学生・ボスドクに対して、インターシップ事前教育として本研究の中間成果物を使用して、検証の意味も含めて実践的基礎力教育を引き続き行い、効果的な教育を行うために重要なポイントを抽出するなどフィードバックを得た。 4.上記のような研究成果から本課題の目的たるシラバスを構築するに際して、単なる大学・大学院から産業界への接続教育という視点にとどまらず、対象となる研究者・技術者の将来のキャリアパス形成という長期的視点をも考慮した継続的な人材育成へ結びついていくこと、及び博士課程の求職人数構成上無視できない留学生に関すること等に配慮したシラバス構築が必要であるとの認識に至り、最終年度には、これらの点を考慮した研究内容、研究体制としていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題で必要とされるデータの収集と大まかな類型化・体系化、補完するための調査、ポスドクインターンシップ事前教育での実証などが予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、調査研究結果を反得させた本課題の目的たるシラバスを構築するとともに、その成果発表をできるように完了させる。 このため、大規模な調査報告書のデータを再分析した結果、前記再分析結果を補完するためのヒアリング調査結果、ポスドクインターンシップ事前教育での実証結菓など得られた結果を精査し、単なる大学から産業界への接続教育との見地にとどまらず、研究者・技術者としての将来キャリア形成を含めた広い視野から検討を行い、シラバスを完成させる。
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