2012 Fiscal Year Annual Research Report
氷河地形と氷河流動モデルのカップリングによる日本の後期更新世氷河作用復元
Project/Area Number |
22500981
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤柿 教伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 助教 (70312410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 一臣 北海道大学, -, 名誉教授 (40126652)
渡邉 悌二 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (40240501)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 氷河地形 / 日高山脈 / 最終氷期 / 平衡線高度 / 氷河流動 |
Research Abstract |
日高山脈の氷河の底面状態および気候応答性を検討するため,昨年度に引き続き,日高山脈に限定して,3次元で復元した氷河の形態と氷河流動モデルとのカップリング手法の改良を継続した.改良した計算モデルを用いて,個別の氷河についてELAやAARを算出した,算出にあたっては,モデル内でチューニング可能なパラメータを変更して試行算を繰り返し,これによって氷期の氷河の底面状態を反映するパラメータを特定た.以上により,ひととおりのカップリング手法を完成させた. ついで,この完成したカップリングモデルを用いて,paleo-ELA を復元する際に重要視すべき,氷河の流動特性,側岸の影響や流動形態,氷河表面形状の再現度合い,について検討した.その結果,氷河表面形状と基盤地形が,どの程度正確に再現されているかによって,paleo-ELAの決定制度を左右するという,重要なパラメータとなることが示された. 本研究の成果が,今後の氷河復元研究に及ぼす展望として以下の二点が上げられる. (1))過去の氷河の正確な3次元的復元に関してカップリングモデルの計算結果に従って,氷河表面を調整していくことで,過去の氷河を3次元的に 正確に復元できる可能性がある. (2)過去の氷河の流動特性の推定:古気候データに基づき,氷河発達 時の質量収支を推測できれば,カップリングモデルから算出できる質量収支分布との比較から,当時 の氷河の流動特性を特定できる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)