2012 Fiscal Year Annual Research Report
景観要素と種の多様性の関係分析に基づく地域生態系保全計画手法
Project/Area Number |
22500993
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
高田 雅之 法政大学, 人間環境学部, 教授 (40442610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 透 酪農学園大学, 環境共生学類, 助教 (20515861)
小野 理 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 環境科学研究センター, 主査 (20557285)
三島 啓雄 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 学術研究員 (60534352)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生物多様性 / 種多様性 / 景観要素 / 地理情報システム / リモートセンシング / 生態系保全 |
Research Abstract |
テーマ1の動植物分布情報に基づく種の多様性尺度の構築について、これまでに作成した植物及び鳥類の属性指標データベースを用いて、景観的視点から種多様性に着目した北海道全域における重要地域の抽出を行った。併せて既存の保護区域とのGAP分析により、潜在種数の高い地域で保護区域になっていないところが多く、今後保全を優先的に検討すべき地域を示すことができた。 テーマ2の景観要素に関する地図の構築について、種の多様性に関する景観要因として流域・標高・TPI値・気象の各データを組み合わせて、北海道全域を15地域に区分した地図を構築し、種の多様性との関係分析を行った。また、生態系の質に関する地図作成の一環として、合成開口レーダの異なる波長の画像を組み合わせて、湿原の植生区分を試みた結果、単波長の分類より高い分類精度が得られることを明らかにした。 テーマ3の景観要素と種の多様性尺度の関係性分析について、北海道全域の湿原生態系を対象に生物多様性(種数・希少性・普通性・外来生物)と湿原の変化(1950年代から現在における湿原の減少割合)に関する指標を算出した。さらに算出した指標の空間分布や環境要因との関連を分析した結果から、保護・保全等の対策の優先地の選定方法を検討した。 テーマ4の種の多様性尺度に応じた保全手法の提起について、明治期以降の土地利用の変遷、特に農地化の進行に伴う景観構造の変遷を解析し、種の多様性と深く関わる重要な植物群落と保護区とのギャップ分析から多様性保全に向けた重要地点を抽出する手法を検討するとともに現行制度における保護区設定の弱点を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Geographical assessment of factors for Sasa expansion in the Sarobetsu Mire, Japan2012
Author(s)
Takada, M., Inoue, T., Mishima, Y., Fujita, H., Hirano, T., Fujimura
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Journal Title
Journal of Landscape Ecology
Volume: 5
Pages: 58-71
Peer Reviewed
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[Presentation] Biodiversity mapping on a landscape-scale by using recorded species2012
Author(s)
Takada, M., Kitagawa, R., Mishima, Y., SUZUK, T., ONO, S
Organizer
The 2nd Asia Regional Conference of the Society for Conservation Biology
Place of Presentation
Bangalore, India
Year and Date
20120809-20120810