2012 Fiscal Year Annual Research Report
含酸素PAH類の大気内二次生成機序ならびに環境動態解明と生体影響評価
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22510010
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
亀田 貴之 金沢大学, 薬学系, 助教 (50398426)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 含酸素PAH / 二次生成 / 生体影響 |
Research Abstract |
本研究は,環境中に排出された多環芳香族炭化水素(Polycyclic Aromatic Hydrocarbons:PAH)類の大気内反応により二次生成する,含酸素PAH誘導体の生成機構ならびに環境動態を明らかにするとともに,それらによる生体影響の評価を行うことを目的としている。本年度は,以下の項目について検討を行った。 まずは,benz[a]anthracene-7,12-quinone(BAQ)を対象としてそれらの実大気観測を行うとともに,模擬大気-土壌粒子表面不均一反応系における反応実験によって,黄砂粒子表面が関わるBAQの大気内二次生成について検証した。BAQ/PAH比と飛来黄砂濃度を比較したところ,北京では,黄砂が大量に飛来した期間に,粒径>7.0 μmのフラクションにおけるBAQ/PAH比が著しく上昇していた。この結果は,自然起源の粗大粒子である黄砂上でのBAQ二次生成を示唆している。また,室内実験におけるオゾンとBaA(benz[a]anthracene;BAQの親PAH)との不均一反応では,用いたいずれの粒子(土壌粒子,グラファイト粒子,およびテフロン粒子)上においてもBAQの生成が確認されたが,その生成速度および生成収率を比較したところ,BAQの生成は土壌粒子上において最も有利に進行することが分かった。黄砂期の大気粒子における高いBAQ/PAH比の一因は,黄砂粒子上でのBAQ二次生成であった可能性を支持する結果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(32 results)