2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510091
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
中野 隆史 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00257867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 武弘 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00319534)
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Keywords | 環境技術 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 / 抗生物質 / 医療廃液 / 電気分解 |
Research Abstract |
電気分解の原理を応用した医療廃液の不活化技術を確立するため,今年度は以下の点について検討し,成果を得た。 (1.抗菌薬含有医療廃液の不活化について)ベンチトップレベルの小規模実験において,各系に含まれる代表的な抗菌薬単剤およびその混合物に対して電解による処理を行った結果,すべての試料において不活化効果が見られた。さらに代表的薬剤について分解メカニズムを明らかにした。この結果より抗菌薬含有医療廃液を電解により不活化できる可能性が示された。本成果は学会で発表するとともに原著論文にまとめ現在投稿準備中である。 (2.尿中抗癌剤の不活化について)尿に含まれる抗癌剤を電解処理で不活化できるか確認するため,健常人尿サンプルにメソトレキセート(MTX)を溶解させたサンプルを用いて評価した。その結果,尿に含まれる夾雑物によってMTXの分解が阻害されることが明らかになったが,その阻害効果はサンプルを希釈することで容易に阻却できることが明らかとなり,電解処理は尿中抗癌剤の不活化に応用できる可能性が示された。本成果は原著論文にまとめ,現在投稿中である。 (3.抗インフルエンザウイルス薬の不活化について)抗インフルエンザウイルス薬であるオセルタミビル(タミフル)について電解処理によって不活化できるか確認するため,HPLCによる解析,ウイルスノイラミニダーゼ活性阻害効果の不活化等を指標として評価した。その結果,オセルタミビルリン酸塩およびその活性代謝物の両者において不活化効果が見られた。この結果は現在論文発表として準備中である。 ☆11.欄以外の成果:ヨーロッパ特許出願維持中1件 ★連携研究者:大阪医科大学・医学部・助教:呉紅
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Research Products
(3 results)