2011 Fiscal Year Annual Research Report
トルコ諸都市におけるセンター領域の空間形態と特性に関する研究
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22510275
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
鶴田 佳子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (10241043)
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Keywords | 都市 / 空間形態 / トルコ / センター領域 / 現地調査 |
Research Abstract |
Hl9-H21年度に行った「トルコにおける都市構造と市場空間の活用に関する研究」での研究成果を発展させ、本研究では伝統的な市場空間と併せて新市街を分析対象に加え、トルコ諸都市の地域的な特性についてセンター領域の空間形態から捉えることを第一目的として研究を進めている。また、研究成果を今後のまちづくりや活性化に役立つデータとするためにWeb上で情報発信を行うことが本研究の第二の目的であり、図面、写真等、調査成果を公開している。H23年度は、H22年度までに蓄積してきたデータに基づき、研究対象、研究方法を検討しながら、現地調査及びデータの整備を行ってきた。 第3回都市空間調査(8月21日~9月10日実施)では、第1回調査に続き、8月の断食期間中は断食の影響が少ないエーゲ海沿岸のリゾート都市を主たる対象として、ボドルム、クシャダス、セルチュク、シリンジェ、イズミールのセンター領域の空間形態を調査し、行政機関では都市計画の取り組みに対する情報収集と資料収集を行った。断食明けの祭りである砂糖祭(2011年は8月29日の午後から9月1日まで)では、アナトリア内陸部のギョイヌックとタラクルにおいて祭りでの都市の変化を調査した。 第4回調査(3月18日~3月26日実施)では、イスタンブルを訪問し、ファーティヒ区、エユップ区、ベイオウル区、ベシクタシュ区、シシリィ区、カドキョイ区において区ごとの中心エリアを対象に歩行者専有空間の形態を調査した。現地研:究協力機関として各行政機関の他、イスタンブル工科大学があり、第3回及び第4回の調査において諸機関を訪問し、意見交換及び資料収集を実施した。また、H21年度までにベースを整備し、Web公開しているトルコ都市・市場紹介サイト」(http://www.turkish-city.jp/)の情報の追加及び校正を行い、公開情報の充実を継続して行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度は東日本大震災の影響もあり、本研究に専念する時間の確保が難しかったため、研究成果の公開に遅れが生じている。予定していた調査は現地での協力により、おおむね予定通り調査を実行することができたが、調査データの図面化作業及びweb公開のためのデジタル化作業に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は本研究の最終年度であるため、調査データの図面化及びweb公開データ整備のため作業補助スタッフを募集し、迅速に作業をすすめる。同時に調査データの充実を図るために補完調査を行い、調査スタッフ、現地協力者とともに現状の記録及び分析を行う。3年間の研究成果をまとめていくにあたり、研究協力機関とも意見交換し、考察を深めた上で報告書及び論文として成果を公開できるよう努める。
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Research Products
(3 results)