2012 Fiscal Year Annual Research Report
高校生男女の達成意欲における分極化と教師の支援のあり方に関する研究
Project/Area Number |
22510284
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
大竹 美登利 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40073564)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高校生 / 男女 / 達成意欲 / 分極化 / 教師 |
Research Abstract |
本研究は、高校生がどのような生活意識や規範、ジェンダー意識、自己像、卒業後の進路・職業希望等の将来像、達成意欲を形成しているかについて、明らかにすることを目的としている。本年度は、昨年度実施した高校生を対象とする質問紙調査結果を分析することを主たる研究活動とし、その結果を報告書にまとめ公表した。本調査では、東京都内の多様な学力水準の高校10校を対象とし、これらを学力水準と学校経営シートに見られる学校の教育目標等によって、附属校、進学重点校、中堅校、進路多様校、チャレンジ校の5つに分類した。性別および学校タイプ別のクロス集計を中心として分析し、次のような結果が得られた。 ①高校生のジェンダー意識としては、「愛する人と結ばれることは人生でもっとも重要だ」といったロマンティックラブイデオロギーが強いこと、性別役割分業観のなかでも女性ケア役割・男性稼ぎ手役割への支持が圧倒的であった(「女性は働いていても、家事・育児のほうを大切にするべきだ」「男性は家族を養うのに十分な収入がなければ、一人前とは言えない」)。性別では、自分が属する性別に対するジェンダー規範についてより強く同意する傾向がみとめられた。学校タイプでは進学校より中堅校、進学多様校の方がジェンダーバイアスの強い傾向がみられるものの、男性に対するジェンダー期待や男らしさに関する規範については、学校タイプによる差は明確ではなかった。 ②高校生の進路意識としては、全体としては進学希望が多く、そのなかでも四年制大学進学希望が多い。しかし、男子では女子より「(高校卒業後)正社員への就職」希望比率が高い。女子では、男子より四年制大学進学希望が少なく、専門学校希望や短大希望が多い。進路多様校やチャレンジ校では、(卒業後)正社員や専門学校進学という希望がやや多く、進学理由でも「専門知識が学べる」「希望職業に必要」などが他より多くなっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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