2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520115
|
Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
富田 淳 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部調査研究課, 課長 (20227622)
|
Keywords | 中国表装 / 日本表装 / 掛軸 / 巻子 / 冊頁 |
Research Abstract |
文献調査 ・『歴代名画記』唐・張彦遠、『書史』・『画史』北宋・米〓、『南村輟耕録』元・陶宗儀等から、書画の表装に関する記載を収集・整理した。 作品調査 ・北京故宮博物院「清宮善本碑帖特展」を視察、清朝宮廷作品46件を調査した。 ・香港中文大学文物館の所蔵する漢碑「夏承碑」「西嶽華山廟碑」2件を調査した。 ・三井記念美術館の所蔵する中国書跡14件を調査した。 ・五島美術館の所蔵する中国書跡2件を調査した。 ・京都国立博物館の所蔵する中国書画8件を調査した。 ・大阪市立美術館の所蔵する中国書画11件を調査した。 ・東京国立博物館の所蔵する墨蹟(日本表装)8件を調査した。 本研究において得られた成果の一部を、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展である「拓本とその流転」に反映させ、論文「游丞相蔵玉泉本蘭亭序について~游似の蘭亭序コレクション~」(『拓本とその流転』)として発表した。また、北京故宮博物院における清宮蔵善本碑帖特展専題座談会において、「日本に現存する清朝宮蔵の拓本についてとして発表した。将来的には、毎年継続して実施している中国書画の修理においても、修理方針を検討する際の基礎データとして有効な資料となりうる。
|