2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520162
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
M・F MelI 関西大学, 文学部, 教授 (00340646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 潤之 関西大学, 文学部, 准教授 (80388412)
韓 燕麗 関西学院大学, 経済学部, 助教 (10537096)
菅原 慶乃 関西大学, 文学部, 准教授 (30411490)
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Keywords | 越境 / 映画史 / ヨーロッパ映画 / 中国語圏映画 |
Research Abstract |
メリは、環境諸問題や自然観をテーマにしたものを中心に、日英米のドキュメンタリーやフィルムに映る日本像について日本と米国で資料収集をし、その分析を行った。また、NHKとBBCの「里山」ドキュメンタリーについて論文を発表した。 堀は、東アジアに並々ならぬ関心を示したヨーロッパの映画作家の系譜をたどる研究の一環として、とりわけ、中国(『北京の日曜日』)、日本(『不思議なクミコ』『サン・ソレイユ』『レベル5』)、韓国(写真集『レ・コレエンヌ』など)についての作品のあるクリス・マルケルに関連する資料の収集に努めた。 韓は、映像および文字資料の収集に努めた。また、国内外で口頭発表を行い、幅広く専門家との意見交換を行った。シンガポールの南洋理工大学で行われた世界海外華人研究学会第七回国際会議にて、「戦後マレー半島における中国語映画の製作」という題で口頭発表を行った。その内容をまとめた論文を発表した。また、2011年1月22日に関西大学で行われた研究会にて、「日中戦争期の重慶における台湾人の映画活動」を題に研究発表を行った。 菅原は1910~1920年代にアメリカ東海岸へわたった中国人留学生のうち、帰国後に映画産業へ従事した者の足跡を辿るための基礎資料所在調査を中心に研究を行った。『中華影業年鑑』や『中国影戯大刊』等刊行済資料の調査・分析の他、ニューヨーク公立図書館及び南北アメリカ華人博物館において関連資料の所蔵調査を実施した。 全体にかかわることとして、2011年1月22日に、研究会「東アジア映画史研究へのあらたな視座-三澤真美恵氏著『「帝国」と「祖国」のはざま-植民地期台湾映画人の交渉と越境』をめぐって-」を開催した(関西大学東西学術研究所との共催)。本科研グループからは、韓と菅原が報告を行った。
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