2011 Fiscal Year Annual Research Report
景頗語と日本語の「格助詞・副助詞・係助詞」の対照研究
Project/Area Number |
22520473
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
張 麟声 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80331122)
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Keywords | 限定助詞 / sha |
Research Abstract |
今年度においては、主に景頗語の「限定助詞」であるshaについて研究し、次のようなことを解明した。 1.名詞や指示詞について、単純な限定を表す。 2.名詞、形容詞、動詞などにつき、また、その後に「ではなくて」に相当する形を従えて、複文の従属節を作る。意味的には上の1とそれほど変わらない。 3.「小」極指示詞につき、その「小」を取り立てる。「小」極指示詞とは、「大きな」に対する「小さな」のようなものである。 4.近い過去を表す時間表現につき、それを取り立てる。言い換えれば、遠い過去について語る表現には使われない。 5.仮定節における主要名詞句につき、仮定のニュアンスを取り当てる。 6.副詞の後語尾として使われ、日本語の「に」や「と」に似ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通りに捗っているから。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続き限定助詞について研究を進める予定である。
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