Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 一成 広島市立大学, 国際学部, 講師 (70509067)
竹内 史郎 成城大学, 文芸学部, 准教授 (70455947)
堤 良一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (80325068)
長谷川 哲子 大阪産業大学, 教養学部, 准教授 (20368153)
松丸 真大 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30379218)
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Research Abstract |
本研究の初年度である平成22年度は、特に基礎作りの年度として、今後の研究方針を決定するための打ち合わせ,さらに今後の研究分担の再確認を中心におこなった。 会議の場所については,第1回は就実大学(2010年8月30日,発表者:岡崎友子・竹内史郎),第2回は大阪大学(2011年1月22日,発表者:岡崎友子・堤良一)であり,特に第2回は第5回指示詞研究会・研究発表会(土曜ことばの会と共同開催)において研究成果を発表し,様々な言語を専門とする研究者から広く意見を聞いた。 なお,第1回の発表(岡崎・竹内)の内容については,歴史的な指示詞の用法についての調査報告,また第2回の発表(岡崎・堤)は現代語の指示詞の用法についての調査報告と議論である。 今後,代表者である岡崎友子は歴史的な接続語,竹内史郎氏は指示詞(同じく古代語)を中心に,用例を調査し分析を続けることとし,またその他の分担者については,研究実施計画の通り,引き続き,堤良一氏は現代語のフィラーを,長谷川哲子氏は現代語の接続語,岩田一成氏は現代語の指示詞・感動詞,また松丸真大氏は方言における接続詞等の調査・分析をおこなうことを確認した。 また,代表者(岡崎友子)は平成22年度において,古代語の接続詞「カクテ・サテ」の調査を終了し,平成23年度にその結果と考察を論文として発表する。この研究は,これまでの接続詞研究がおこなってきた各語の個別の意味・用法からの考察ではなく,指示詞としての機能(古代語の「カクテ・サテ」は,古代語の指示詞「カク・サ」+助詞「テ」である)からの新しい分析により,その用法と歴史的変化を探るというものである。これについては今後,他の多くの指示詞を構成要素とする接続語の研究にも応用できることが予想される。
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