2010 Fiscal Year Annual Research Report
多言語多文化キャンパスで必要なリテラシー能力に関する調査・研究
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22520523
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田崎 敦子 東京農工大学, 国際センター, 准教授 (10272642)
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Keywords | 留学生 / コミュニケーション / 異文化接触 / 社会言語能力 / 社会文化能力 / 日本語 / 英語 / 多言語多文化共生 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本語能力の低い留学生が増加し、日本人学生と留学生の共通言語が日本語と英語となった多言語・多文化キャンパスにおいて、両者が実際に行なうコミュニケーションの分析結果をもとた、留学生が大学コミュニティーへ参画するために必要なリテラシー能力を留学生のタイプ別(学位取得型、短期滞在型、主言語が英語か日本語か)に明らかにし、日本語教育、異文化コミュニケーショシ教育への示唆を得ることにある。 上記の目的を達成するために、23年度は、主にデータ収集を行った。まず、留学生のタイプ別に、彼らが大学生活を送る上で学生同士や教員とコミュニケーションが必要な場面を選定し、その一部でコミュニケーションを録音・録画した(学生同士のディスカッション、ゼミでのやりとり、事務室でのやりとり、等)。同時に、留学生の日本語クラス、日本人学生と留学生の合同クラスで行っている異文化コミュニケーションの講義において、参加者間のディスカッション(日本語のみ、英語+日本語場面)を録音・録画した。来年度以降はて本年度収集したデータをもとに、留学生のタイプ別に日本人学生とのコミュニケーションの促進要因、阻害要因を検討し、そこから日本語教育、および異文化コミュニケーション教育への示唆を得る予定である。
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