2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模試験としての日本語口頭能力測定における評価システムに関する研究
Project/Area Number |
22520528
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野口 裕之 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (60114815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀川 有美 桜美林大学, 主語教育研究科, 客員講師 (50557171)
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Keywords | 言語学 / 言語テスト / 日本語教育 / 口頭能力 / 評価システム |
Research Abstract |
今年度は本研究課題の初年度ということもあって、1) まず研究計画の精緻化を行ない、2) 測定すべき構成概念の検討、3) 具体的な問題内容の検討、4) 評価システムの検討、などをスピーキング能力測定の一般理論や先行研究などにあたりながら研究会議を実施するとともに、5) スピーキング能力測定に関する海外調査、を実施した。 測定すべき構成概念は主にBachmanおよびFulcherを参照した。そして特に、ポライトネス、待遇表現、正確さ、について検討した。 具体的な問題内容に関しては、想定される受験者(日本語能力試験N2レベル程度)に適切な課題として、「Q&A」「留守番電話」「絵説明」「議論」に「情報収集」とすることが検討された。特に「絵説明」に関しては専門家から意見を頂いた。 評価システムに関しては、情報技術に詳しい専門家に加わっていただき、詳細に検討した。なお、この専門家には次年度から研究分担者として参加頂く予定である。 海外調査に関しては、欧州評議会の言語政策部門の責任者、フランス国立教育研究所の研究者などを訪問して、スピーキング能力の水準をCEFRに対応付ける方法などについて情報収集した。 なお、成果の一部を日本語教育学会秋季大会で発表・報告し、会場から今後の研究に活かせる意見をいただいた。
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Research Products
(1 results)