2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育のためのコーパスに基づく文法項目データベース構築と検索システムの公開
Project/Area Number |
22520538
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
堀 恵子 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70420809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江田 すみれ 日本女子大学, 文学部, 教授 (80205583)
李 在鎬 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (20450695)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 文法項目 / データベース / 難易度レベル / 用例文 / 検索 / web公開 / 教材開発 / 評価 |
Research Abstract |
本文法項目データベースを「はごろも」と名付けた。前年度までに作成していた文法項目表を見直し,日本語教育における文法研究,教材作成,テスト作成などに利用されることをめざして,初級の活用形から超級の複合辞までより網羅的に項目を取り入れ,1,884項目とした。さらに,教材作成,テスト作成などの際には当該文法項目の難易度が重要であるため,主観判定による6段階の難易度レベル付け(初級・初中級・中級・中上級・上級・超級)を行った。 また,2012年8月には,日本語教育国際研究大会名古屋2012において,「webツールを通して世界とつながる日本語教育―文法用例文検索システム「はごろも」と国内外での利用可能性―」と題して,ヨーロッパにおいてCEFRに基づいたテストを開発している「日本語口頭産出能力評価テスト法OJAE」と,中国において教材研究,教材開発を行っている研究者とともにパネルセッションを開き,今後の「はごろも」文法表の利用可能性とそのために何が必要とされるかを話し合った。その結果,難易度付けがテストの評定の根拠として,あるいは教材の難易度の目安として利用されることが期待されること,文法項目の難易度付けに受容と産出のレベルを分けることが望まれることなどが明らかにされた。 「はごろも」の文法項目は,「学習項目解析システム」として,テキストを入力すると「はごろも」文法項目の候補を示す文解析システムを構築し,公開している。また,用例文データベースを最終成果として公開する。 今後は,主観判定による難易度レベル付けを学習者コーパスに対する調査などで検証していく必要がある。さらに,日本語学習辞書を開発するための研究との連携をはかり,学習辞書の文法項目としての役割を果たすよう項目の精査を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)