2010 Fiscal Year Annual Research Report
スペイン語・ポルトガル語近親言語文化圏間の外国語教育と相互理解の諸相
Project/Area Number |
22520559
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水戸 博之 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (80262921)
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Keywords | 外国語教育 / 社会言語学 / ポルトガル語 / スペイン語 / 芸術諸学 / ラテンアメリカ / 文化 / 異文化コミュニケーション |
Research Abstract |
平成22年度は、前年度が最終年度であった「近親言語ポルトガル語スペイン語の移行教育と教授法」(基盤研究(C)課題番号19520486)を継承発展させた、新研究計画の初年度である。本研究においても引き続き連携研究者として、名古屋大学・国際開発研究科・准教授西村秀人と名古屋大学・国際言語文化研究科・非常勤講師重松由美が参加した。 先行研究で得られた知見をもとに、西村は音楽を中心とした文化的視点から、重松は社会言語的視点から、近親言語文化圏間の交流によって生ずる現象の諸相について以下の調査研究を行った。 西村は今年度アルゼンチン・パラナ地方における音楽を中心としたブラジルとの文化的接触と創造に注目した。現地調査に先立つ予備研究の成果として、来目中であった調査予定地出身の音楽研究家カルロス・アギーレ氏による講演会「アルゼンチン音楽の国際性と地域性」を企画し10月11日名古屋市で開催した。海外調査は平成23年3月に実施し、ブエノスアイレス市とパラナ州サンタフェ市において研究者、文化機関および音楽関係者を通じ意見交換や資料収集等を行った。 重松は2言語接触に関し、特に言語間の距離、日本語・ポルトガル語間とスペイン語・ポルトガル語間の差異に着目し、ブラジル・サンパウロ市とウルグアイ・モンテビデオ市で調査を行った。サンパウロでは在日経験者の日本語およびポルトガル語教育の現状と課題についてサンパウロ大学、州教育局等で情報収集やインタビューを行い、モンテビデオでは、ブラジル文化センター、国立大学等で言語教育部門の関係者と接触し資料収集等を行った。水戸は海外調査をはじめとする計画全体の統括と国内外の西ポ2言語圏研究者との情報の交換を行った。
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Research Products
(5 results)