2012 Fiscal Year Annual Research Report
英語の読解力テストの得点に及ぼす学習者の語彙知識と設問形式の影響
Project/Area Number |
22520586
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 英語 / 語彙 / リーディング / テスト |
Research Abstract |
一般に,テキストカバー率が高くなり,テキストで未知語が少なくなれば,それだけ読解が容易になると予測される。また,語彙知識と読解力は密接に関連するため,語彙サイズを測定すれば,読解力も推定できると思われる。しかし,テキストカバー率と語彙サイズのどちらが読解力と関係が深いかは,明らかになっていない。本研究は,テキストカバー率,語彙サイズ,読解テストの得点を比較して,教材選択のための指針を提案することにした。 調査参加者として50名の大学生の協力を得た。語彙サイズ,テキストカバー率,読解テストの得点を本調査の分析対象とした。語彙テストから推定された語彙サイズの結果の平均値で見ると,語彙サイズは5528.6語,2つの読解テストのテキスト部分のカバー率が96.01%,読解テストが16.89(20点満点)となった。さらに,読解テストの得点と語彙サイズ,読解テストの得点とテキストカバー率の相関を算出した。その結果,読解テストの得点と語彙サイズがr=0.46 (p <.05),読解テストの得点とテキストカバー率がr=0.54 (p <.05)となった。読解力は,語彙サイズやテキストカバー率と中程度の相関にとどまったが,読解とテキストカバー率の方が,読解と語彙サイズよりも,相関が高いことが明らかになった。 この結果は,Aizawa, et al. (2010)が「語彙はすべてのスキルと密接に関係するため語彙力で4技能の1つである読解力も推定が可能」を支持するものである。語彙は読解の道具であり,テキストカバー率の方が,読解の成功の可否を直接的に推定できることを示している。しかし,本調査で使用した読解問題の半数が,類推や推論を必要としていたこと,使用した読解問題の平均点が8割以上の正答率であったこと,などの今後の課題も残った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)