2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520596
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
西谷 敦子 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (50367942)
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Keywords | 英文法 / 項目難易度 / ラッシュ分析 / 大学生 |
Research Abstract |
計画通り、TOEIC/TOEFLでよく出題される問題をベースに新たな文法問題を1項目につき2問以上作成し、複数の大学にてそれらを解いてもらった。新たに作成する文法問題とは、TOEICやTOEFLで使用されるビジネス的、学術的な難しい語彙を避け、できる限り平易な語彙を用いた、つまり語彙の難しさによる影響をできる限り排除した、文法知識そのものを測定できるような問題である。 まずは予備研究において難易度が確立した21の文法項目を用い、新たな問題を作成し、それらを複数の大学で学生に解いてもらい、その結果をラッシュ分析で分析し、問題の改訂および新たなる問題の追加を行い、また複数の大学にて解いてもらう、ということを繰り返した。結果、合計38の文法項目の難易度がほぼ確立した。つまり、中学・高校と6年間で一通りの英文法を学んだあとの大学生にとって、どのような文法問題が難しく、どのような問題が易しいのかが大まかに分かった。 難易度を確立するにあたり、上記の通り、同じ文法項目をテストするよく似た問題を複数作成して解いてもらったのだが(同じような難易度になることを想定して)、ほんの少しの違い(使用する単語であったり、問題文の長さであったり)で難易度が大きく変わることも分かった。これは、入試やプレイスメントテストなどを作成する際に、どれほど作成者が慎重にならないといけないかを示唆している。つまり、教員もしくは試験の問題作成者が想像するよりもはるかに文法問題の難易度はセンシティブであるということが分かった。
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Research Products
(1 results)