2012 Fiscal Year Annual Research Report
中世後期家政文書から見たジェントリの社会生活史的研究
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22520738
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
新井 由紀夫 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (30193056)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中世史 / イギリス / ジェントリ / 家系文書群 / 家政会計記録 / ラングレィ家 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き購入をすすめた、Medieval Family Life データベースにより、未公刊史料を大量に含む中世後期イングランドのジェントリ家政文書群が利用可能になった。本データベースは、全体で数千に及ぶ書簡史料が中心であるものの、書簡集編纂時にあまり重要でないものとみなされ公刊されなかった家政会計史料、例えば The National Archives, C47/37/17 An Account Book of Thomas Stonor, 1423-1431 や同C47/37/2 Account Book of Alice Stonor, 1432-3 などを含んでいる。これらを利用しラングレィ家の家政会計記録と比較考察を行うことで、ラングレィ家家政記録のジェントリ社会生活史における位置づけが可能になった。また、家政会計記録に登場する魚類の同定を引き続き行い、家政会計史料の正確な理解に努めた。 Medieval Family Life データベースは、パストン・スタナー・プランプトン・シーリー・アームバラなどのジェントリ家系文書群からなる。このデータベースを活用して、それらの家系が持っていた文書群の成り立ちや全容を、それぞれ再構築し比較考察に努めた。その結果古くから存続し所領をコンパクトに保持し続けているジェントリ家系、新興家系、あるいは商業的富を中心とする家系など、家系のタイプにより家系文書群の構造が特徴的に異なっていることが判明した。家系の特徴にあわせて家系文書群の構造をタイプ分けしモデル化することは、ラングレィ家文書群をヴァーチャルに再構築するうえで大きな示唆を与えてくれる可能性があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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