2012 Fiscal Year Annual Research Report
琵琶湖と中国・太湖における水環境比較民俗論と成果展示の企画
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22520840
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
楊 平 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (50470183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
用田 政晴 滋賀県立琵琶湖博物館, その他, 上席総括学芸員 (00359259)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水環境 / 民具 / 湧水 / 湖 / 暮らし / 村落 |
Research Abstract |
本年度は、稲作地帯であり淡水漁撈も盛んな琵琶湖及び太湖周辺村落の水環境における固有性と普遍性を明らかにするため、調査・情報収集・比較研究・成果発表を行った。特に「水環境をめぐる自然利用・管理と暮らし」について、湧水や井戸、カワトその他の水利施設の分布状況、水利用の実態調査を継続的に行った上で、自然保全と民俗技術との関係について新たな考察を行った。 本年度の研究成果発表は、主に国際学会発表、企画展示等による公開を行った。その一部として、琵琶湖や太湖における水環境の利用については、中日新聞の連載コラム『湖岸より』及び毎日新聞連載コラム『ここだけの湖の話』に掲載された。また、研究成果の一般公開として、これまで琵琶湖と太湖における水文化と自然保全について、2012年7月に「東アジアの水田漁撈と水」及び2013年2月に「村の至宝 湧水と井戸」と題した展示を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
現地調査においては、調査地の地理環境の熟知及び現地の研究協力者や多くの地元の方々の協力が得られ、日常的な連絡調整ができ、順調に進められたことと、民俗資料の収蔵ができる環境状況の有効活用及び調査情報や展示資料等の収集に努めているからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、琵琶湖と太湖、洞庭湖の生活・生業における水環境について、引き続き現地調査を行う。一方、琵琶湖博物館企画展示の開催へ向けて、湖研究資料や民具の実物資料の収集や整理、現地調査、展示の基本方針や図録などの作成、調査報告の講演会の開催などを中心に研究等の推進を行う。
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