2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530147
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
石川 捷治 久留米大学, 法学部, 教授 (30047740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 一郎 久留米大学, 比較文化研究所, 研究員 (00441717)
山田 良介 九州大学, 大学院法学研究院, 協力研究員 (40380547)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スペイン市民戦争 / 国際的内戦 / 統一戦線 / 国際的義勇兵 / アジア / 国境を越えたボランティア / 市民 / ジャック白井 |
Research Abstract |
本研究の目的は、従来、重きをおかれてこなかった、スペイン市民戦争と日本をはじめとするアジア諸国・地域の人々との関連を明らかにすることにある。 (1)研究第三年度として、第一年度、第二年度の研究を踏まえて、スペインへの実地調査、台湾での新たな資料の入手、その他、日本外交文書で従来見落とされてきた資料の分析・考察を通じ、日本・中国・朝鮮とスペイン市民戦争との歴史的位相が、断片的ではあるものの、実体的な動きとともに明らかとなってきた。 (2)日本国内の動向として、1930年代後半にスペインを訪問した作家 野上弥生子をはじめとする人物の足跡を調査した。また当時、大学や論壇などで、スペイン市民戦争への関心とどのような議論が行われていたのかを探った。 (3)付随的研究として日本外交の対フランコ政権政策およびスペイン認識を分析し、「アジアのなかのスペイン市民戦争」の解明に近づこうとした。日本の外交文書の分析に加え、内外で発表された研究論文により、「西班牙内乱」認識や、当時の複雑かつ重層的な国際政治における両国の基本的な関係がつかめた。 (4)台湾・韓国調査の結果、少なからずスペイン市民戦争の影響を受けたと考えられる「反戦同盟」、「朝鮮義勇隊」、「台湾義勇隊」に関する日本、韓国、中国、台湾の研究動向をつかんだ。研究動向をふまえ、1930年代後半(日中戦争以降)の東アジアにおける「反帝統一戦線」の統合的考察にはいった。 (5)研究をしめくくるにあたって、九州在住(とくに鹿児島など)の日本政治史、国際政治、平和研究の研究者と総括の仕方について討論した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)