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2010 Fiscal Year Annual Research Report

包括ケアシステムにおける長期ケア施設の役割に関する日米比較史研究

Research Project

Project/Area Number 22530263
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

猪飼 周平  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 准教授 (90343334)

Keywords長期ケア / 国際比較 / 社会福祉 / 社会的入院
Research Abstract

日米の長期ケア施設を比較する場合、焦点は、アメリカにおいて1960年代以降発達したナーシングホームと、日本において同時期に高齢者の居場所となっていった医療法人立病院群(いわゆる「老人病院」)と1963年の老人福祉法制定以降増大が遅れたホームを中心とする老人ホーム群を比較検討することである。
両国には基本的な類似点がある。それは、在宅ケアの発達が1990年代まで弱かったことである。このため、自立することが難しくなった高齢者を処遇する制度は、病院か老人ホームということになる。アメリカにおいては主に老人ホームの一種としてのナーシングホームがこれにあたり、日本においてに主に病院の一種としての「老人病院」がこれにあたった。ここで重要なことは、この違いが実質的な違いなのか、名目的な違いなのかという点である。この点を歴史的に解明することによって、今日の日本における高齢者医療・福祉政策に対する示唆が得られることになろう。
具体的には、アメリカのナーシングホームの発達史については、C.C.Pegels(1981)およびR.Stevens(1989)による高齢者医療史・病院史を土台として、1960年代以降のナーシングホームに関する文献を渉猟するとともに、各種統計を利用して、ナーシングホーム発達史を概観した。また、日本については、1950年代から1980年代にかけて、厚生省『医業経営実態調査報告』、『日本医事新報』、『日本医師会雑誌』、「中央社会保険医療協議会議事録」等を検討するとともに、老人福祉法制定以前から養護老人ホームを運営していた社会福祉法人による特養ホームの開設事例を文献を用いて調査した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 地域包括ケアの社会理論への課題-健康概念の転換期におけるヘルスケア政策2011

    • Author(s)
      猪飼周平
    • Journal Title

      社会政策

      Volume: 23号 Pages: 21-38

  • [Journal Article] ヘルスケアの歴史転換と助産師2010

    • Author(s)
      猪飼周平
    • Journal Title

      助産雑誌

      Pages: 862-866

  • [Presentation] 健康概念の転換と地域展開2010

    • Author(s)
      猪飼周平
    • Organizer
      社会政策学会
    • Place of Presentation
      早稲田大学(東京)
    • Year and Date
      2010-06-19

URL: 

Published: 2012-07-19  

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