2012 Fiscal Year Annual Research Report
経済発展初期における台湾の金融と産業―接収および公営化の実情と経済政策
Project/Area Number |
22530292
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
北波 道子 関西大学, 経済学部, 准教授 (60454592)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 吉郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30229497)
山田 敦 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (80322767)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 国際情報交換(台湾) / 戦後台湾 / 経済政策 / 農地改革(台湾) / 省営事業(台湾) / 基層金融機関 / 接収資産 / 戦後初期東アジアと日本 |
Research Abstract |
本研究計画の目的に沿って、研究代表者(北波)は、引き続き接収資産および省営事業の研究に従事し、7月の第16回現代台湾研究学術討論会において「戦後初期台湾における省営企業について」というタイトルで研究報告を行った。また、昨年度から継続して、論文「台湾の農地改革と接収資産-公有耕地と公営事業‐」を完成させ、『現代台湾研究』第43号に掲載した。研究分担者(松田)は、基層金融機関の研究を継続させ、本年度は「旗山信用合作社について」『台湾史学雑誌』(台湾歴史学会)を発表し、また編著書『日本統治時代台湾の経済と社会』(晃洋書房)を出版した。なお、研究分担者(山田)は、薛化元編著『発展与帝国辺陲 -日治台湾経済史研究文集-』(台大出版中心)を共著出版した。本科研は主に、これらの研究成果の完成のための資料収集に主に旅費として利用されると同時に、本科研が主催となって開催された第16回現代台湾研究学術討論会「台湾史研究会・台湾歴史学会共催シンポジウム「1940~1960年代の台湾」(2013年7月28日29日)への台湾人研究者の招聘のために支出された。本シンポジウムは、研究代表者および分担者らの研究の完成に不可欠の討論会であったのみならず、最新の台湾と日本における歴史研究の深まりを確認し合うとともに歴史共同研究のさらなる発展を促す意味でも非常に重要な意義を持った。この模様は『現代台湾研究』第43号に特集として掲載されている。加えて、当研究計画のテーマ「経済発展初期における台湾の金融と産業-接収および公営化の実情と経済政策」については、相当の研究成果が蓄積されたため、研究実績は当初予定していた、従来型の一冊の暫定的な冊子に結実させるのではなく、代表者と分担者それぞれの研究業績、および台湾からの招聘者の業績でこれに代えることとした。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)