2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530469
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
白 貞壬 流通科学大学, 商学部, 准教授 (60400074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥羽 達郎 富山大学, 経済学部, 准教授 (40411467)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グローカル戦略 / 消費者ライフスタイル / コストコ / 倉庫型割引店 / 外食企業 / 小売業態 / 国際展開 / 小売業 |
Research Abstract |
当初、平成25年4月1日から平成26年3月31日までの研究実施計画を次のように立てていた。まず、小売国際化研究に統合的に議論できるような分析フレームワークを構築し、検証可能な仮説命題を導出しようとした。その成果の一つとして、2013年9月13日に実践経営学会(第56回)全国大会で「小売業の国際展開とグローカル戦略」という標題で発表を行った。 また、理論研究の同時進行で、ケーススタディや日本、韓国、アジア諸国および新興国でフィールドワーク(視察およびヒヤリング調査)を行い、その結果に基づきながら理論的研究をさらに深耕しようとした。その研究方法として、日本、韓国、アジア諸国および新興国において簡易の質問票調査を行い、得られたデータを用いて実証研究を行った。 まず、韓国における大衆消費社会の到来とともに登場してきた新しい小売業態の急成長とその背後にある消費者ライフスタイルの変化に注目しながら、「韓国の消費者ライフスタイルの変化と新しい小売業態の成長」というタイトルで論文を執筆した。そこでは、米国のコストコを中心に倉庫型割引店を競って展開している地元企業を事例とし、消費レベルが高くて若い顧客層にどれだけ対応していくかにより韓国の小売業態の発展が左右される実態が明らかにされた。 次は、マーケティング史研究会編『日本企業のアジア・マーケティング戦略』の第6章「外食企業」を執筆した。日本外食企業のアジア進出の事例を手がかりとして小売企業の国際展開には現地市場で事業システムを構築することが要求され、その過程では自らの強 みを本国と異なる環境条件で発揮するためには創造的適応が要求されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目に見える成果は少ないと思われるが、研究実施計画通りに理論研究の深化とフィールドワークの実施によるケーススタディは順調に進展しており、その成果は必ず本研究の最終年度の研究実績に繋がると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本来、理論化を進めやすい定性的なアプローチである事例研究において、複数ケーススタディの実施を計画していたが、ほとんど外資系企業であるためにインタビュー依頼やデータ集めが困難な状況であった。 その中で、日本、台湾、韓国での質問票調査を無事におえ、最終年度の平成26年4月1日から平成27年3月31日までにその分析や理論的インプリケーションを導出する作業に取り組んでいくことを目指している。 できるだけ海外の研究協力者とのネットワークを広げ、定量的なアプローチで理論的仮説を検証しながら、定性的アプローチからの問題点を補完していくことにする。
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Research Products
(3 results)