2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530536
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高橋 涼子 金沢大学, 人間科学系, 教授 (80262541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田邊 浩 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (50293329)
奥田 睦子 金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (90320895)
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Keywords | 福祉 / NPO / アドボカシー / 福祉国家 / 比較 |
Research Abstract |
福祉領域で活動するNPOがもつ多様な機能のうち、当事者の権利擁護と政策への参加を推進しようとするアドボカシー機能に焦点をあて、様々な福祉ニーズをもつ当事者の主体的な社会との欄わり方を実現する市民社会や福祉国家のあり方を示すことが本研究の全体構想である。今年度は、 1.NPOとアドボカシー機能の関連について学際的な諸研究の系譜を整理するため、福祉国家各国の社会保障制度やNPOに関する資料を収集し検討した。特に、(1)アメリカにおける福祉領域のNPOとアドボカシーの制度形成過程、アドボカシー活動の事例やネットワークについて、(2)福祉をめぐる制度改革の背後にある社会構造変化について、(3)ドイツにおける障害者のスポーツクラブを通じた社会参加やクラブ運営を支える医療保険制度の概要について、それぞれ検討した。その成果は論文や学会報告、図書の分担執筆で発表し、当事者の主体的な社会との関わりを要請する社会構造の変化や関わりを促進する上での政策上の課題について示した。 2.福祉領域のNPOの制度的基盤及びアドボカシー機能の発揮のあり方について各国比較するため、2010年7月にスウェーデンで行われた世界社会学会議2010ヨーテボリ会議に参加し、関連する研究部会で、最新の研究動向や、スウェーデンやアメリカのNPOセクターの現状と制度について、資料収集した。各国における福祉領域の多彩なNPOの活動は、それぞれの社会のサービス提供基盤の充実度を反映するが、より主体的な活動の活路を開くためにはアドボカシー機能が必要となってくることが確かめられた。
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Research Products
(7 results)