2012 Fiscal Year Annual Research Report
瀬戸大橋が地方都市に及ぼした影響に関する時間的比較研究
Project/Area Number |
22530552
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
奥田 憲昭 大分大学, 経済学部, 教授 (60123585)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 瀬戸大橋 / 中心市街地 / 島でなくなった島 / 生活環境 / 家族関係 / 生活行動 / 地域生活 / 福祉のまちづくり |
Research Abstract |
本年度は自治会に依頼して高齢化率が高い坂出市の中心市街地中央地区と架橋により島でなくなった島嶼部の調査を実施した。中央地区の調査対象世帯数は1432世帯で、回答数517、回収率は36.1%となった。調査項目は、①家族関係、②生活行動、③地域生活、④生活課題、④福祉のまちづくりにかかわる住民ニーズと行政課題からなっている。各項目の主な調査結果は示すと以下のとおりである。①家族関係:一人暮らし後期高齢者の比率が11.2%、一人暮らし前期高齢者が5.6%を占めた。②生活行動:定期的外出目的においては、買い物28.1%、趣味や学習活動12.7%、医療機関12.6%が上位を占めた。③地域生活:近隣関係においては「挨拶程度」33.3%、「玄関先で立ち話をする」32.5%が多くの比率を占めた。④生活課題:介護の相談相手(多重回答)においては「家族や親族」が35.1%を占め、認知症と住民の協力(多重回答)では「一人暮らし高齢者に見守り活動が必要」29.0%が最も高い比率を占めた。 島嶼部においては前年度の塩飽3島の人口変化とその原因の考察及び自治会長へのヒアリングを踏まえ、3島の全世帯調査を実施した。島嶼部の調査対象世帯数は220世帯、回答数163、回収率は全体で74.1%となった。調査項目は、①家族関係、②地域生活、③生活環境、④福祉のまちづくり、に分けられる。ここでは生活環境に関する調査結果を明らかにしておく。列車騒音においては櫃石・与島においては「日中・夜間とも気にならない」が櫃石59.5%、与島46.8%と最も高い比率を占め、岩黒においては「日中の騒音は気にならないが、早朝・夜間は騒々しい」48.1%と最も高い比率を占めた。自動車騒音・ワイヤー騒音についても同様な傾向を示している。論文ではこうした傾向を瀬戸大橋開通直後の結果と比較するとともにその原因について考察している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)