2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530628
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
濁川 孝志 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (10167562)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 腰痛 / 心理的ストレス / エクササイズ / 介護 |
Research Abstract |
3年計画の初年度であったH22年度の調査・研究で、①腰痛と個人の心理状態が密接に関わること、②また個人によっては、自由意思で腰痛改善エクササイズを日常的に継続するのが困難であることが判明した。 また昨年までの検討で、複数の腰痛体操を比較した結果、エクササイズの腰痛予防、改善という観点から、本研究で提唱している「相撲エクササイズ」が、もっとも効果が高いことが明らかになった。ただし、前述のようにこの種のエクササイズを継続的に実施することができない被験者の存在が明らかになったため、その原因を探ることは社会全体の腰痛問題を解決するうえで重要なテーマになると考えられる。そこで本年度は、近隣の介護施設『ところの苑』と提携し、朝の朝礼の時間に職員全体でエクササイズを実施して頂き、エクササイズを実施できたグループと実施できなかったグループの違いに関して、心理分析を試みた。用いた心理指標は、Big5scale, Daily Hassles Scale, SRS18, Purpose in Life tests の4項目であった。それらの心理検査は、以下の心理傾向を判定するものである。①Big-5 scaleは、外向性や協調性などのパーソナリティを判定する。②Daily Hassles Scaleは、日常の苛立ち事の度合いを(hassle state)判定する。③,SRS18は、不安や怒りなど日常生活のストレスを判定する。④Purpose in Life testsは実存的空虚感を判定する。 分析の結果、エクササイズを継続できなかったグループは、外交性や協調性に乏しく、不安や怒りなどの感情を持ちやすいという傾向が観察された。また生きがい感も、エクササイズを実施できたグループと比較して、小さいことが伺えた。これらのデータは、今後腰痛者への心理的介入を行う上で、参考となるデータであると考えられる
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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