2012 Fiscal Year Annual Research Report
障害者の継続的就労を実現する継続支援ロジックと方法の開発
Project/Area Number |
22530647
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
望月 昭 立命館大学, 文学部, 教授 (40129698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中鹿 直樹 立命館大学, 文学部, 講師 (20469183)
藤 信子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (30388102)
宮浦 崇 九州工業大学, 学習教育センター, 准教授 (30509295)
朝野 浩 立命館大学, 教職教育推進機構, 教授 (70524461)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 継続的就労 / 学生ジョブコーチ / キャリアパスポート / セルフマネジメント / 特別支援学校 / 移行施設 / 汎用シミュレーションショップ / 対人援助学 |
Research Abstract |
当研究は、障害のある個人(生徒・成人)における「就職」ではなく継続的就労を目指した継続的支援に向けたシステムを対人援助学の観点から構築することである。対人援助学では、「援助つき行動成立(他立的自律)」という状態を目指すが、そこでは「**があればできる」と表わされるように、必要な援助設定(人的・物理的設定)を含めた能力を、当事者を含めた関係者の間で情報移行することが不可欠である。 昨年度まで、当事者自らも環境設定変更にコミットするセルフマネジメントが生起しやすい支援方法などについて、学生ジョブコーチによって「汎用シミュレーションショップ(喫茶店仕様)」などの設定のもとで実践検討し、主として特別支援学校高等部の生徒を対象に分析しその生起条件を含めた推移を記述する「キャリアパスポート」の開発を行ってきた。 今年度は、比較的障害の重い生徒でも自らの「工夫」を含む喫茶業務がどのような援助設定のもとで可能であるか、また移行施設の利用者(軽い精神障害と知的障害のある成人)を対象者として都市部の宿泊施設の清掃業務にあたって、当事者が「新人」に対して過不足ない指導ができるかといった、対象となる個人の属性を拡げた検討が行われた。前者では、問題行動の出現もあったが、それを抑制するのではなく、むしろそうしたバリエーションが増えた行動をいったん認め、そしてその中から適正な行動を評価するという対応に徹することで、自発的な「工夫」を含めた適応的行動が自発されることが確認された。また後者の施設利用者については、VTRつきのキャリアパスポートを用い当事者のプロモーションに効果を持つかが検討された。 個別の個人における「援助つき行動成立」の推移を表現するキャリアパスポートは、市内の一部の特別支援学校では昨年度から実装され今年度も継続使用されており、社会的定着が可能であることを示しえたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)