2012 Fiscal Year Annual Research Report
幼児を対象とした発達性読み書き障害児のスクリーニングテストの開発
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22530726
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
池田 泰子 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (90387514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 さつき 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 講師 (10454307)
中野 泰志 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (60207850)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 発達性読み書き障害 / ひらがな文字 / 音韻分解・抽出 |
Research Abstract |
静岡県と埼玉県の保育園に通う3歳~6歳の健常児190名を対象にひらがな文字に関する課題を実施したデータを分析した。1)音韻分解と音韻抽出が読字とどう関係しているかを明らかにしたので、近々論文にて発表する。2)データを整理したことで標準化できることがわかり、「ひらがな文字検査」を2013年7月に発行する予定である。 幼児期における読字障害児をスクリーニングするために、先行研究で読字障害児が苦手であると報告されている課題を幼児にも実施できる課題に置き換えて実施可能課題かを判定した。対象は埼玉県の保育園に通う4歳~6歳の園児57名。調査の内容は「両眼視覚機能」「視覚認知能力」「聴覚記銘力」「音韻認識・構音の獲得の有無」を測定するために標準化されている検査や幼児用学習ドリルの一部を引用し、23課題を実施した。結果:1)6歳代でも通過率が80%以下の課題と全員が達成した課題は分析の対象から外した結果、19課題が残った。6歳以下の幼児でも実施可の課題は、両眼視覚機能では「上下・左右の追従」、視覚認知能力では「動物の家」「マトリックスの丸の位置」「どの折り紙から切り抜かれた形かを判断」「見本絵を見て不足箇所を付け加える」「文字形のマッチング」「四角構成」「符号」「木の葉に紛れている動物を探す」「同じ絵を探す」「間違い探し」、聴覚記銘力では「聴理解」「2単語の復唱・逆唱」「3音節の復唱」、音韻認識・構音では、「絵と音数記号のマッチング」「13の丸」。2)課題間の関係を確認したところ、音韻認識獲得の有無と関係している課題は「絵と音数記号のマッチング」、構音獲得の有無と関係している課題は「絵と音数記号のマッチング」「短文復唱」「3音節の復唱」であった。「動物の家」と「符号」では必要とする能力が異なる可能性が示された。構音の獲得には音韻認識と聴覚記銘力が関係していたことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)