2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学生のメンタルヘルスと発達障害に関する支援ニーズ把握質問紙の開発
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22530735
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
金子 稔 信州大学, 総合健康安全センター, 講師 (50571858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 教授 (20291388)
山崎 勇 信州大学, 工学部, 助教 (80554576)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 発達障害 / 大学生 / ニーズ調査 / 学生支援 / メンタルヘルス |
Research Abstract |
本研究ではメンタルヘルスから発達障害に関するものまで、学生の幅広い支援ニーズを早期に把握し支援に結びつけることができるような、短時間で実施可能な質問紙を開発することを目的とする。具体的には、これまでメンタルヘルスのスクリーニングに広く用いられてきたUPIの改良版であるUPI-RSと、2種類の発達障害関連のニーズ把握質問紙(自閉症スペクトラム障害と注意欠如多動性障害)を統合した短縮版を作成する。 平成24年度には、23年度末に作成した全51項目からなる短縮版を信州大学1年生を対象に実施した。短縮版は、UPI-RSから26項目、二つのニーズ把握質問紙から25項目を抽出したものである。いずれも4件法であり、これらの項目に加え、相談希望を問う質問も設けた。高得点者を抽出するルールを作成し、高得点を示した者および相談希望があった学生に連絡を取り、研究代表者である総合健康安全センター医師、カウンセラーが個別面接を行った。より正確なニーズ把握を行い、必要に応じて医療機関の紹介、継続面接を行った。 短縮版の実施にあたり、従来のマークシート方式ではなく、オンライン方式で学生が自主的にサイトにアクセスして回答する形式にした。回答率の低下という問題もあったが、他者がいない環境で回答が可能なことから、より正直に回答できている可能性もある。呼び出し結果の詳細については、平成25年度のデータを加えて分析を進める予定である。 以上に加え、平成23年度末に完成した実施マニュアルを、全国の大学の保健センター、相談室等に送付した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通り、3年目に短縮版を全1年生対象に実施することができた。なお、高等教育機関で短縮版への要望が多いことから、これまでの成果をふまえてニーズ把握質問紙の短縮版を含む実施マニュアルを送付した。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、平成24年度は短縮統合版の試行版を実施することが可能となった。当初の予定を変更し、平成23年度、24年度共に、マークシート形式ではなく、オンライン入力形式での実施となった。回答形式がどの程度影響しているのか不明だが、回答率が、平成23年度は9割程度であったものが、平成24年度は7割未満に低下した。マークシート形式の場合、一同に集めてその場で実施するため、回収率は10割に近いが、その一方、周囲の目を気にして、問題がないことを装ったり、でたらめに回答したりする回答者が増える可能性がある。オンライン入力形式であれば、他者がいない環境で回答が可能なことから、より正直に回答できている可能性もある。いずれにしろ実施方法については継続的に検討する必要がある。
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Research Products
(2 results)