2010 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育における留学生支援の枠組みに関する国際比較研究
Project/Area Number |
22530844
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 彩 北海道大学, 国際本部留学生センター, 准教授 (10326788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ピーター フィルコラ 北海道大学, 国際本部留学生センター, 准教授 (30301013)
青木 麻衣子 北海道大学, 国際本部留学生センター, 講師 (10545627)
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Keywords | 留学生支援 / 国際交流 / 高等教育 |
Research Abstract |
本研究は、カナダ、オーストラリア、イギリス、日本の四カ国の大学における外国人留学生に対ずる学業・生活・キャリア形成支援がどのように行われているのかを調査し、各国・各大学の特色と傾向を把握・比較しながら、高等教育における留学生支援の状況を整理することによって、支援の体系的把握と性格を見出すことを目的としている。 本年度は、来年度の現地調査に向けて、当初計画通り、国際会議(EAIEやISANA)や現地での予備調査(カナダ)、国内の国際交流機関への訪問を通じて、カナダ、オーストラリア、イギリスの留学生政策や受入れ状況についての情報収集と、事前調査、ネットワーキングを行った。そして、これらの情報をもとに、各大学で行っている具体的な留学生支援サービスの内容を聞くための質問項目を検討した。 当初の予想通り、三カ国の留学生支援の背景や考え方、それにともない支援・サービスの範囲が異なること、同国内でも大学間での違いがあることが浮かび上がった。さらにコースやプログラムによっても支援の目的・範囲にちがいがあるとの予想から、柔軟な「国際比較」を行うことが妥当であると結論づけた。調査は対象大学の関係者への面談によるが、質問内容は、個々の状況に応じフレキシブルに構成する必要がある。よって、質問は、当該大学、あるいはプログラムでの支援の「すがた」を捉えるための手段として、当該対象機関の状況に合わせて、準備した質問項目から適宜選んで実行することにした。 質問項目は、キャリア支援から、地域での交流、心のケアまで多岐にわたる。それゆえ、調査する研究者の専門性や調査先大学の状況に応じて、特定の支援について焦点をあてながら、各国・地域・大学の特色をつかむことを重視することとした。尚、調査対象機関へは、あらかじめ調査の目的等を文書にて説明し、調査協力への同意を得る予定である。
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