2010 Fiscal Year Annual Research Report
学力と就労の関係性に関する実証的研究-「相対的な学力」の概念を鍵にして-
Project/Area Number |
22530917
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山内 乾史 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20240070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 清治 佛教大学, 教育学部, 教授 (20278469)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (70157121)
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Keywords | 学力 / 大学生 / 就労 / 履修パターン / 初年次教育 / いじめ / JGSS / 進学規定要因 |
Research Abstract |
本年度は初年度であり、まず、基本的な文献収集に力を注ぎ、国立国会図書館始め各図書館、各大学で精力的に文献を渉猟した。また、山内は嘱託研究員として籍を置いている大阪商業大学JGSS研究センターにおいて、未公開のJGSS(日本版General Social Survey)の2009年ライフコース調査データを分析し、大学進学の規定要因と中学・高校時代の学力との関係を分析した。さらに高校時代の学力と大学生の学力、初年次教育との関わりなどについて分析を行い、後掲の論稿をまとめた。原はネットいじめの問題と学力、就労との関係について考察し、山内との共編著書をまとめ上げた。米谷は大学生の高校時代の履修パターンを、神戸大学生を事例として分析し、大学生の学力の多様性(高低だけではなく)を検証した。 なお、本年度はイギリス、香港、オーストラリアに出張し、海外の実情調査にもはげんだ。山内は後掲論文において比較的アプローチを用いて研究する際の方法論上の特徴と課題について検討している。今後はこの考察をベースに具体的な比較研究に取り組むつもりである。
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Research Products
(4 results)