2012 Fiscal Year Annual Research Report
創造的問題解決を通してシステム思考の育成を図る総合的ロボット制御学習の開発
Project/Area Number |
22530942
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
宮川 洋一 岩手大学, 教育学部, 准教授 (70552610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (40303482)
市原 靖士 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (20572837)
島田 和典 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (50465861)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 問題解決 / 情報システム / 計測・制御学習 / 技術教育 / 情報教育 |
Research Abstract |
総務省の平成23年度版情報通信白書は,平成10年度以降,ICT環境の変化によるインフラ,ICT活用等の変化は大きなものがあるものの,変わらない課題として「デジタル・ディバイドの解消」と「安心・安全の確保(Ensuring Security and Safety)」があると示していた。 「デジタル・ディバイドの解消」には,いわゆる「情報リテラシー」の問題が含まれているものであり,研究代表者らは,この問題について,情報システムが人間と共生,協働している社会においては,技術の潜在的な可能性,現時点での限界等について,幅広く市民の社会常識(コンセンサス)を形成しておく必要があると考えてきた。その上で,ICTとものづくりを統合させた見方・考え方に基づき,論理的思考力や創造性を発揮できる創造的問題解決の学習を構築した上で,中核となるコンピテンシー(能力)の概念「システム思考」の形成に関する研究を進めてきた。その結果,実践的・体験的に行うロボットとプログラミングとを融合させたロボット制御教材及びその学習のフレーム(題材)を開発し,システム思考を形成しうる学習指導への知見を得ることができた。 一方,「スマホ革命」といわれる現在,二つの問題「安心・安全の確保」は急務である。例えば,最近では,PC 遠隔操作型ウイルスが混入されたファイルや Web サイトを閲覧したことに端を発した「PC 乗っ取り事件」が相次いで発生している。この問題は,今後スマホのような端末で増加するのではないかと危惧されている。今後は,本研究で得られた知見を基に,「安心・安全の確保」の問題に対応する中核となるコンピテンシー(これを「ESSシステム思考」と捉えている),義務教育段階から,「ESSシステム思考」の形成を図るための題材開発を進め,評価していく必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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