2012 Fiscal Year Annual Research Report
芸術教科と指導者の感性知-美術教育指導者の持つ潜在的な知と力量についての研究-
Project/Area Number |
22530956
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
相田 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20302903)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 美術教育 / 題材 / 指導者 |
Research Abstract |
I研究の概要:本研究は、美術教育指導者が題材発想・構築の際に発揮していると考えられる実践的な能力の様相を明らかにしようとするものである。最終年度である平成24年度の研究計画は、①図画工作・美術の指導者等を対象とした面接調査結果の多角的分析と検討を行うこと、②平成23年度に実施した学校教育指導者を対象とする質問紙調査の分析を継続し行い、③美術教育指導者の持つ潜在的な知と力量に関する提示資料(報告書)の作成を行うことであった。以下研究成果につき上記の順に述べる。 II研究の成果:①面接調査結果の検討においては、各指導者が題材の着想をめぐって回想的にイメージし表現した言葉に着目し、研究協力者が作成した題材づくりのプロセスモデル図とあわせ、指導者の実践的な知の様相として知識、経験、情報(子どもや材料等)をモニタリング(メタ認知)する姿を抽出した。②分析の結果、指導者が題材をつくり上げる過程で必要と考えている力においては、題材づくり過程(プロセスの中で働かせる力)に関わる回答件数がもっとも多い結果となった。質問紙調査の分析からは題材づくりの過程で指導者が捉えようとしているのは子どもの実態であり、イメージし想像しているのは子どもの活動であること、考えをめぐらせているのは、全体の見通しや題材の広がりや手立て等々についてであるという傾向を抽出した。③本研究のまとめとして研究報告書「題材はこうしてつくられる―図画工作・美術の題材づくりと指導者―」を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)