2012 Fiscal Year Annual Research Report
生活実践への自己効力感の向上を促す家庭科ものづくり教育の再構築に関する研究
Project/Area Number |
22530977
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鈴木 明子 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90220582)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ものづくり / 家庭科 / 生活実践 / 自己効力感 |
Research Abstract |
生活実践への自己効力感の向上を促す家庭科ものづくり授業の構築を目的として本年度は以下のことを行った。 1.生活実践への自己効力感を問う26~29項目及び一般性自己効力感を問う18項目, 家庭科やものづくり学習の好みを問う5項目,成果を問う18項目について, 昨年度に続き調査結果を分析した。昨年度の小学6年生及び中学3年生に続き, 高校生(434名)について分析した結果を日本家政学会第64回大会で発表した。小学生と類似の傾向がみられた。 2.調査結果と授業観察に基づいて, 生活実践への自己効力感の向上を促す家庭科ものづくり授業では主体的な取り組みを促すことが優先課題であるととらえ, 指導計画を検討し, 中学校2校で構想, 実践し成果をみた。その結果を日本家庭科教育学会第55回大会にて発表した。 3.小中高の結果の特徴と本研究の総括について次の通り日本教科教育学会第38回大会にて発表した。小中高男女ともに生活実践への自己効力感のいくつかの下位項目と家庭科及び布ものづくり学習への好意度との間に比較的強い相関がみられた。小中は,下位項目「数的処理」「分析的思考」「技能の獲得」と布ものづくり学習への好意度との間に比較的強い相関がみられたが高ではみられなかった。小男子以外は「伝統・文化の理解」と布ものづくり学習への好意度との間に比較的強い相関がみられた。小では, 生活実践の自己効力感とものづくり学習の成果との間で比較的強い相関がみられた項目は女子に多く, 特に「生活に対する感性」群の「生活の美・芸術」は学習の成果を問う16項目との間に比較的強い相関がみられた。小では一般性自己効力感の「チャレンジ精神」因子に含まれる項目と布などによるものづくりへの好意度との間には, 女子のみ比較的強い相関がみられた。中及び高では,その傾向は男女ともにみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)