2010 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション能力育成のための演劇的方法を用いたカリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
22530979
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
難波 博孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30244536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 美智代 鈴峯女子短期大学, 言語情報文化学科, 准教授 (00369779)
牧戸 章 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (40190334)
若木 常佳 福岡教育大学, 教育学研究科, 准教授 (90454579)
小田中 章浩 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (70224251)
渡辺 貴裕 帝塚山大学, 現代生活学部, 准教授 (50410444)
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Keywords | 演劇 / コミュニケーション / 国語教育 |
Research Abstract |
平成22年度は、次のようなプロジェクトを立ち上げ研究計画に従って研究を行った。 (1)コミュニケーション能力定義付けプロジェクト(プロジェクトI) このプロジェクトでは、諸学問領域の研究成果を整理し、言語と非言語(身体)一体のものとしてコミュニケーションをとらえた上で、国語科教育として生かすことができる知見を整理し定義づけた。このプロジェクトでは研究者を各分野に分けて調査を行い討議する。このプロジェクトは全員が参加した。 (2)演劇と(国語)教育関連研究プロジェクト(プロジェクトII) このプロジェクトでは、教育そのものや国語教育と演劇との関連を考えるための基盤として、教育と演劇が今までどのように関わってきたのかをより掘り下げる研究を行った。具体的には、 ・演劇と教育とが関連する理論的実践的成果の洗い出し ・教育の持つ演劇的要素、演劇の持つ教育的要素と、上の成果との関連 ・演劇人が行う、教育にコミットしたワークショップへの参加と討論 などの研究を行った。このプロジェクトも全員が参加した。 (3)コミュニケーション能力育成の方法探索プロジェクト(プロジェクトIII) コミュニケーション能力の育成に関わる古今東西の演劇的な方法を、国語科教育の授業実践や演劇教育の実践、さらに、心理学やコミュニケーション学の実践から、精査してその効果を評価し整理した。 以上、三つのプロジェクトの結果、次年度に向けて、演劇と教育をどのように関わらせればいいかについての見通しを持つことができた。具体的には、演劇的方法を(国語)教育に取り入れるのではなく、(国語)教育そのものを、演劇本来が持つ教育的機能に関連させるということである。次年度からはこれをふまえて、コミュニケーション教育を演劇的に組み替えるにはどうしたらいいかについて考究する。
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Research Products
(4 results)