2011 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション能力育成のための演劇的方法を用いたカリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
22530979
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
難波 博孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30244536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧戸 章 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (40190334)
森 美智代 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (00369779)
若木 常佳 福岡教育大学, 教育学研究科, 准教授 (90454579)
小田中 章浩 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (70224251)
渡辺 貴裕 帝塚山大学, 現代生活学部, 准教授 (50410444)
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Keywords | 演劇的方法 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
本年度は、以下の目的達成のために研究を行った。 A.コミュニケーション能力を言語と非言語(身体)一体のものとして国語科の文脈で定義付ける B.コミュニケーション能力育成の目標を国語科の中に設定する C.国語科教育や演劇教育などで行われてきた演劇的方法によるコミュニケーション育成の方法を精査して整理する D.コミュニケーション能力育成の目標と方法を系統化したカリキュラムを開発する E.カリキュラムの一部を試行して評価し修正して精度の高いカリキュラムを作成する この目的達成のために、 (1)コミュニケーション能力育成の目標設定プロジェクト(プロジェクトI)と(2)コミュニケーション能力育成の方法探索プロジェクト(プロジェクトII)という二つのプロジェクトを行った。 その結果、以下の点について研究チーム全体の合意を得ることができた。 ・本研究で目指すべきコミュニケーション能力とは何か/・演劇的方法の意義は何か/・コミュニケーション能力達成のために演劇的方法が関与できる部分はどこか/・演劇的方法によるコミュニケーション能力育成の方法としてどのようなことが具体的に考えられるか 以上のことを踏まえた上で、演劇的方法を用いたコミュニケーション能力育成のための仮説的な実践カリキュラムを作成した。 以上のように、本年度設定した研究の目的のうち、ABCは達成し、Dの半ばまでの達成を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的で設定したABCDEのうち、ABCは達成し、Dの半ば(仮説設定)まで達成したので、おおむね70%の達成と考えたため。なお、Dの後半(仮説の精度をあげるための検討)は、既に行っている最中である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、現在提案されている演劇的方法を用いたコミュニケーション能力育成の仮説的な実践カリキュラムの精度を上げ、また、複数のカリキュラムを作成し、実際に試行し、フィードバックを行って、完成度の高い実践カリキュラムに仕上げていきたい。
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