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2010 Fiscal Year Annual Research Report

大学生の学術的文章作成授業におけるフィードバックの効果を第三者評価により測定する

Research Project

Project/Area Number 22530993
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

佐渡島 紗織  早稲田大学, 留学センター, 准教授 (20350423)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 裕子  早稲田大学, 留学センター, 助教 (50434353)
冨永 敦子  早稲田大学, 留学センター, 助手 (60571958)
内田 夕津  早稲田大学, 留学センター, 助手 (30546255)
Keywords教科教育(国語) / 大学教育 / 文章作成力 / 文章フィードバック / 文章評価法
Research Abstract

学術的文章作成を、訓練を受けた大学院生がeラーニング形式で指導する授業において、学習者の文章作成力がどのくらい向上したかを測定した。
2010年春学期、2010年秋学期の二学期において、8回の授業すべての課題を提出した学習者を対象とした。対象者は、それぞれ、229人(授業は1084人履修)、315人(同1334人履修)である。これら対象者の、第1回授業後に書いた課題文章と第8回授業後に書いた課題文章の双方、合計1088編の文章を評価した。文章評価は、予め用意した、三つの観点《緻密さ》《構成》《内容》、各6段階の評価基準にそって全体評価で行った。評価者は、学内の大学院生から募集し訓練を行った者15人である。1編の文章について2人の評価者が採点を行い、差が2点以上あった場合は話し合って差を調整した。一致率は、差が0点で約50%、差が1点で約40%であった。2010年秋学期についてのみ、授業前アンケートをとり、学習者が文章作成を「好きか嫌いか」、「得意か苦手か」の調査も行った。
第1回課題と第8回課題の得点は、t検定の結果、どちらの学期においてもすべての観点と合計得点において1%水準で有意であった。また、文章評価の結果を2要因分散分析したところ、どちらの学期においても、学年にかからわず、文章作成力が向上していた。本授業の内容は、学習者の、レポートを書く経験の長さにかかわらず、文章作成力向上において有効であることが明らかとなった。2010年秋学期では、レポートを書くことが嫌いであっても文章力が向上すること、また、苦手であっても文章力が向上することが示された。
平成22年度の研究計画に含まれていた、提出文章につけられた指導者による吹き出しコメントをコーディングする作業練習は、時間がとれなかったため平成23年度に見送った。

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Published: 2012-07-19  

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