2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域の子育て支援施設を活用した生涯教育に導くモノづくりプログラムの構築
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22530998
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
松井 祐 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10290537)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ものづくり / 造形教育 / 子育て支援 / 社会教育 / 生涯教育・生涯学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,地域の子育て支援施設など学校外における美術・造形活動の現状と課題を明らかにし,ものづくり活動を支援する効果的な方法を模索し,普及・発展させることを目的に行った。 本年度は,平成24年度に編集・発行した「ものづくり教材集」の活用をめざし,次の研究・実践に取り組んだ。 1.ものづくり教材集を児童館や社会教育施設,子育て支援施設などに配布し,教材集を活用したものづくり講座を実施した。また,ものづくり講座の実践を通して,施設職員や指導者を対象に指導方法や技術支援のあり方についてレクチャーを行った。 2.地域に密着した小型児童館や大型児童館などを視察し,施設職員や指導員に聞き取り調査を行い,日本の伝統的な工芸やものづくりを基盤とした、教材研究と教材開発を行った。 3.教育研究者や専門家の指導・助言を受けながら,インターネット等を活用したものづくり教材の配信方法や公開方法について検討し、26年度に配信へ向けての準備を行った。 4.研究成果の公表として,「感覚機能を重視した造形活動の試みについて」の論文発表等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ものづくり講座の実践研究では,地域の子育て支援施設と連携協力し,子どもを対象に実施したものづくり講座を実施した。また,「ものづくり教材集」を活用した指導者育成講座を行い,効果的な指導方法について検討し,子どもへの支援方法について検証することができた。 教材研究・教材開発として,ものづくり講座のワークシートを修正し、より効果的な実践につながるよう感覚機能を重視した指導内容と技術指導に関する内容を取り入れ再編集を行った。 感覚機能を重視した造形活動の基礎研究として、学生や社会人約800名を対象に実施した調査研究を分析し,感覚機能と造形活動の関わりについて考察することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向けて,「ものづくり教材集」を活用した講座の実践研究と,これまでの研究成果を公開・配信するため次のように計画している。 1.ものづくり教材集を活用した指導者育成ものづくり講座を開催し、学校外における子どもの造形活動の指導や実践方法,子どもへの技術的な支援のあり方について検証する。 2.児童センター(山口県)や大型児童館(愛媛県,富山県)における造形活動を視察し、施設職員や指導員への聞き取り調査を行い、児童館活動の現状や課題について調査する。また,日本の伝統的工芸を取り入れた教材研究・教材開発を行う。 3.教育研究者の指導・助言を受けながら,ものづくり講座の実践研究と教材研究(紙・ねんど編)の成果を編集し,教材集とCD-ROMを発行し、関係機関に配布する。 4.研究成果の公表として、ホームページを作成し、多くの関係施設や指導者が活用できるよう、教材集やモノづくりプログラムを公開・配信する。
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Research Products
(2 results)