Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杵淵 信 北海道教育大学, 札幌校・教育学部, 教授 (30261366)
鳥居 隆司 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (90207663)
小林 辰至 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90244186)
阿部 靖子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (00212556)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 准教授 (50274676)
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Research Abstract |
先端的な科学技術の基礎を子どもたちに教えようとするとき,その技術を取り込んだコンパクトな標準的な教材があれば,指導者の大きな助けとなると期待されることから,本研究では,先端技術を教材化して扱いやすい形で普及することを目的とし,特に,小学校高学年から中学生までを対象として,一貫して先端技術を学べるような,子どもたちが先端技術を直接体験することができる安価な教材の開発・評価・普及を目指している。 この研究では,小学校および中学校において,教材として利用可能なロボットの標準仕様ともいうべきものを開発し,それらを用いて校内競技会を開催して,「ものづくり」への動機付けを高めるとともに,達成感を共有したいと考えている。 今年度は,マイクロコントローラ搭載で自律走行が可能なビークル型ロボットで,基礎的なセンサは標準装備,ロボットの機構部分の製作は自由度が大きく,子どもの発想力を生かせる形のロボットをデザインし,(1)開発したロボットおよびソフトウェアについての意見交換・検討,(2)実践案の作成と評価方法の開発,(3)学校現場で工作教室を行った後に,そのまとめとしての校内競技会を実践,などを行った。その際に得られた意見や評価等を参考に,平成24年度は開発したロボットのハードウェアおよびソフトウェアの改良を行い,併せて,ロボット製作が「ものづくり」への動機づけとなるかや,校内競技会が達成感を与えるかなどについてまとめ,その有効性を確認予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標としているロボットについては,基本部分に関してのデザイン開発は終了し,学校現場で工作教室を行った後に,そのまとめとしての校内競技会の実践などを行った。まだ細かい点やオプションで計画している高度なセンサやソフトウェアについては開発中であるが,全体としておおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は,前年度中に,開発した教材として利用可能なロボットの標準仕様ともいうべきモデルの課題等を検討してさらに改良する。また,前年度中に,学校現場で工作教室を行った後に,そのまとめとしての校内競技会を実践したが,それについても点検を行い課題や改善点について検討を加える。あわせて,ロボット製作が「ものづくり」への動機づけとなるかや,校内競技会が達成感を与えるかなどについてまとめ,学校現場での有効性を確認する。
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