2012 Fiscal Year Annual Research Report
養護実践力の向上を目指したケースメソッド教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
22531041
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Research Institution | Sonoda Women's University |
Principal Investigator |
林 照子 園田学園女子大学, 健康科学部, 准教授 (30434921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 加奈子 千葉大学, 教育学部, 教授 (10224007)
竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
鹿野 裕美 宮城大学, 看護学部, 准教授 (40510631)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ケースメソッド / 教育学 / 養護教育 / 健康教育 / 養護教諭 / 教育実践力 / 学校保健 |
Research Abstract |
本研究は、子どもの健康課題に対応するための実践力の向上を目指し、養護教諭に対するケースメソッド教育プログラムを開発し評価することを目的として実施した。 最終年度にあたるH24年度は、「養護実践力」「連携」を教育目的としたケースメソッド教育研修プログラムを構成した。本年度は学校組織内外の連携に関する新たなケース教材の開発、さらに、昨年度の成果に基づき、熟練養護教諭と初任者養護教諭間の「2段討論形式」による研修運営を実施しこれを評価した。 対象は、主として近畿圏現職養護教諭を対象に「ケースメソッド学習会」に登録した指導的立場の養護教諭(以下、熟練養護教諭)6名、実務経験の少ない養護助教諭・養護教諭(以下、初任者)40名に対し継続研修を行った(平成24年6月~平成25年1月)。研修の記録は参加者の同意を得て、参加者事後評価、熟練養護教諭に対してはグループインタビューによる研修プログラム評価を行った。結果、事後評価から、熟練現職養護教諭の討論が当該参加者だけの討論よりも日常の実践への振りかえりと日常の実践の具体的な活用の可能性が広がったという記述が認められた。熟練養護教諭による研修プログラムの評価の結果、自作ケース教材の作成とその提供までのケースメソッド教育講師との打ち合わせ過程から養護実践に関する洞察を与えられたこと、また、初任者の討論内容から現職養護教諭の研修課題を見出すことができたこと等から、養護実践力の向上に役立つ研修モデルとして評価を得た。 以上の成果については、学会発表を行った。本研究の課題としては、特定のコミュニティを対象としたために質的なプログラム評価方法を実施したことがあげられる。汎用性をさらに検証していくことがあげられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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