2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540217
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山上 滋 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 教授 (90175654)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 量子状態 / 遷移確率 |
Research Abstract |
CAR代数の場合の遷移確率を表す行列式公式であるが、有限自由度の場合には既存の結果の書き直すことで、その一般形が予測できたのであるが、無限自由度の場合への移行については、残念ながら未だ成功していない。これは、問題自体の困難さというよりも、研究時間の確保の面で反省すべき点が多かったのが原因である。 一方、CCR代数の場合であるが、自由状態の密度作用素のべき乗が、定数倍の修正をするだけで、 別の自由状態を記述するという不思議な現象の解明に向けて、統計物理的な解釈と併せていくつか考察を行った。こちらは、自由状態の双曲的な流れを誘発するもので、次の研究課題のテーマへと発展するものである。 最後に、テンソル圏による対称性の記述に関連して、物理学的に重要である Poincare 群の正エネルギー表現のテンソル積表現を既約表現に分解する方法を具体的に与えた。 これは、古い既知の結果ではあるが、現時点でその一般的な場合の証明・計算を記述した文献が参照できない状態になっているため、再現した次第である。こちらについては、 後で再び戻るであろう量子対称性の解析的研究において重要な意味をもつことを期待している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)